【戦隊大失格】115話のネタバレ感想解説、薄久保天使の秘密が明かされる

戦隊大失格

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今回は115話「薄久保天使4歳」が更新されたため振り返っていきます。

本記事は「戦隊大失格」の115話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。 また、記事に使用する画像は「戦隊大失格」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」)

前回までの話

薄久保薬師改めデスメシアはドラゴンキーパーを倒し、あまたの怪獣を引き連れ街に侵攻を開始し、街ではイエロー部隊の雪野、無色隊員の明林と来栖が迎え撃っています。

怪人保護協会本部では、
・ブルー部隊の浦部VS戦闘員エクスズ
・酉の幹部ペルトロラVSレッド部隊獅音&紅薊
・七宝司VS午の幹部フワリポン

が行われています。

そして戦闘員Dと翡翠かのんは互いに協力することとなりました。

>>>114話のネタバレ解説

ユリメリダと薬師の思想

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

薄久保天使が4歳の時の場面から始まります。薬師と天使がユリメリダの墓参りに来ています。

ユリメリダとは、薬師の妻で天使の母親である怪人のことです。

ユリメリダは13年前の侵攻が始まる前から平和を望んでおり、幹部から裏切り者の烙印を押されてしまいました。

薬師は怪人にあこがれ、人の正しい営みになじむことができませんでした。

つまり二人とも「異端者」として扱われていました。

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

ユリメリダがなぜ亡くなったのかはわかりませんが、薬師は異端者が徹底的に排除されるこの世界に復讐することを誓いました。

そう意気込む薬師に対し、天使は

「もう泣かないで、私がいるよ」

と慰めます。

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

そんな天使に対し薬師は

もういいんだ、君さえ生きていてくれればそれで良い

と伝え天使は微笑みながら

「私も手伝うよ、お父さんの世界征服。」と語りかけます。

ここだけ見ると仲睦まじい親子のように見えますが…。

イチャコラする翡翠と戦闘員D

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

翡翠はDと協力して薬師を倒そうと持ち掛けていましたが、Dはまだ協力することも認めてはいません。

しかし藍染小町の神具レプリカVer2.0と使った海坊主による攻撃で、決して1人では行動できないほどのけがをしています。

翡翠はDの上に乗っかり、自分を振りほどいてみろと言わんばかりの態度を見せます。

天使はそんな二人が仲良くする姿を見て、疑問に思い

もっと痛みを知らせないと

と語ります。

天使は最終的には人と怪人が手を取り合うことを目標としていますが、それは人間たちに痛みを知ってもらった後だと考えているようです。

しかしこの考えは天使自身の考えではなく、薬師の言いなりなだけなのではないかと翡翠に勘繰られます。

使命を全うする天使

天使は侵攻が進んでいる街に到着します。

天使は翡翠の言葉に聞く耳を持たず、自分は怪人保護協会の一員だと言い聞かせ、使命を果たすことを誓います。

使命とは、ざっくり言うと「怪人保護協会の一員として、怪人も生きられる世界を作るために貢献すること」です。

そして天使はかつての仲間だった来栖の首を絞めようとします。

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

人間にある程度の痛みを見せることで怪人も生きられる世界を作るため天使は

人と怪人を繋ぐ、痛みになって

そう来栖に伝えながら首を絞める手をゆるめません。

天使の良心

来栖は意識がもうろうとしながらも天使に語りかけます。

なんであの時僕を助けた

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

パイロンの試験でペルトロラが乱入した際、天使はピンチだった来栖を救いました。

天使は元々薬師の命令でスパイとして大戦隊に潜入していましたが、ここで助けることはスパイとしては悪手だといえます。

なのに助けたのは天使の良心があったからだといえます。

その良心を思い出し、使命を果たさないといけないという葛藤にもがきながらも、天使は手を放し

きっと世界はわかってくれる、私たちは手を取り合えます

ともう争う必要はないということを自分の意思で薬師に伝えます。

天使はユリメリダの器だった!?

薬師はそんな娘の天使に対し、腕を振るいます。

そして薬師の口から、天使は実の娘ではないと明かされます。

天使はユリメリダの精神のみが移りこんだ、いわば入れ物であると明かされます。

怪人幹部は人間の皮をうばいその人間に成りすます能力がありますが、弱り切った幹部は精神のみを移すこともできるようです。

災害に遭ったまだ幼かった天使に、ユリメリダの精神が乗り移ったということです。

わかったことまとめ

オッドアイの秘密

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

薄久保天使の代表的な特徴であるオッドアイですが、ユリメリダが入り込む前はオッドアイではありませんでした。

つまりユリメリダが入り込んだことでオッドアイになったということになり、先天的なものではなく後天的なものだといえます。

ユリメリダは幹部だった→Dが言っていたまともな幹部ではないか

ユリメリダは幹部だったということが判明しました。

名前がついている時点で幹部である可能性は十分ありましたが。

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

ただ幹部だということは、戦闘員Dが2巻第8話で「少しはまともな幹部もいたがな」という発言がさす幹部はユリメリダだった可能性が高くなりました。

伏線:「君さえ生きてくれればそれでいい」

今回の冒頭で出てきた薬師の「君さえ生きてくれればそれでいい」という発言。

最初は娘のことを大切に思う気持ちだと解釈されますが、実際は君さえ生きてくれれば、(ユリメリダが死ぬことはないから)それでいいという意味になります。

最初と最後で意味が変わってくる発言となっています。

伏線:第87話の薬師の年齢

第87話で戦闘員Dが薬師に部屋に招かれたときの話です。

そこで薬師は、20年前に中学生だったと話します。

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

ここでDが「薄久保が娘と言ってたよな、計算あってる?」と薬師の年齢について疑問に思うシーンがありました。

20年前に中学生だったということは薬師は33~35歳。

天使の年齢は明かされていませんが、見た目や小熊蘭丸の年齢がニュースで17歳だと報道されていたことを踏まえると、天使は最低でも女子高生と同じくらいの年齢だと推定されます。

天使が薬師の実の娘だったと仮定すると、いくら何でも父になるのは若すぎる年齢となってしまいます。

つまりこの時点で薬師の実の娘ではないとほのめかされていたということになります。

天使化した姿

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

108話で天使が見せた、まるで本物の天使のように羽が生えた姿ですが、おそらくユリメリダの意識が出てきた状態であると推測されます。

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この記事を書いた人
たなかっぱ

「途中離脱防止」をモットーに漫画の解説記事や一覧ページを作成していきます。できる限りわかりやすく解説したり、紹介したりしていきます。

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