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143話「我等戦隊永久不滅」が更新されたため振り返っていきます。
本記事は「戦隊大失格」の143話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。 また、記事に使用する画像は「戦隊大失格」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」)
毎週日曜午後4:30からアニメ放送中です。ぜひ!
目次
前回までの話
怪人だけの世界を作ろうとする怪人保護協会&幹部と、その悪事を見過ごさない大戦隊との戦い「戦保怪戦」は常に終戦し、大戦隊が勝利し幕を閉じました。
怪人保護協会サイドの主導者である会長の薄久保薬師は、グリーン部隊の策略によって敗北し、協会の地下に餓死するまで幽閉されることとなりましたが、それまでの間戦闘員Dも一緒に仲良くだべってあげることにしました。
そして、Dと薬師が地下に閉じこもっていた間の1年間、大戦隊の方にも動きがあり、激動の1年間となっていました。
まず、レッドキーパーの赤刎創星があまりに横暴だったため、クビになり爆撃され、無理やりクローンとスイッチさせられてしまいました。
死んだと思われた赤刎でしたが、記憶喪失にはなっていましたが生き延びており、緑川親子の家でお世話になりました。
その後、なんやかんやあり、赤刎は記憶を取り戻し、緑川椛ちゃんとともに「新戦隊」の仲間入りを果たしました。
新戦隊とは、大戦隊から取りこぼされた被害者たちを救済する活動を行っている、いわば大戦隊と敵対する組織のことで、桜間日々輝が発足したものとなっています。
こんな感じで、戦闘員Dが地下で薬師とだべっていた1年の間に、新たに新戦隊が台頭したストーリーがありました。
そしてついに戦闘員Dも復帰し、新たなストーリーが幕を開けようとしています。
Dはついにグリーン部隊への復帰を果たし、グリーン部隊とピンク部隊の合同でスラム街に出向き、違法薬物「チョップ」の調査を行います。
結果としてわかったことは、チョップの正体は討伐済みの未の幹部エメマタイの肉片ということと、チョップマンの流通に人の心とかないイエローキーパーもかかわっていた疑いがある、ということでした。
また、荒れ狂うチョップマンを沈めトラウマを乗り越えた萩野乃愛がピンクキーパーに就任したり、桜間日々輝が発足した新戦隊「ジェネラルナイト」の台頭など、先の読めない展開が続いています。
朱鷺田隼にとっての桜間世々良
143話は朱鷺田が誰かの見舞いに行っていた描写から始まっていました。
桜間日々輝だと思われる人物とすれ違っていたことから、朱鷺田は昏睡状態の桜間世々良の見舞いに行ったのだと思われます。
桜間姉弟はペルトロラによる宗教団体怪人襲撃事件で両親を失った後は、当時ブルーキーパーだった青島理久人が運営する孤児院に入居しており、そこで桜間姉弟は朱鷺田と出会いました。
当時はガキだった朱鷺田は、原作第112話でもわかるように、足を大けがし二度と立ち上がれないといわれ絶望していた世々良を蹴っていました。
ただ実際は朱鷺田は世々良のことを大切に想っており、原作第119話でもわかるように、世々良がフワリポンに倒された際、ピンク部隊のメンバーに負けず劣らず沸きあがっており、ブチギレていました。
そして今回、世々良の見舞いに来ていたことから、世々良のことを大切に想っているのだとわかります。
さらに、大直来でも
「桜間世々良を見限りやがったか、ピンク部隊」
と怒りをあらわにしていました。
新生大戦隊による初の大直来
新生大戦隊になってからは初めての大直来が始まりました。
大直来は、大戦隊の茶番を知ることを許されていたドラゴンキーパーと従一位の集まりのことで、前回行われたのはデスメシア討伐作戦会議の時でした。
以前は錫切夢子が遅刻してブルーキーパーに説教食らっていましたが、今回は朱鷺田が遅刻しましたが、誰も怒りませんでした。なぜなら赤刎の中身が大人しい性格のクローンにすり替わっているからです。
変更したメンバーをまとめると
レッド部隊正一位:赤刎創星→赤刎創星(クローン)
レッド部隊従一位:梅沢松竹(代理)→朱鷺田隼(正三位から昇格)
ブルー部隊正一位:青嶋庄吾→蒼馬圭介
ブルー部隊従一位:藍染小町→碧流亜乱(従三位から昇格)
ピンク部隊正一位:桜間世々良→萩野乃愛(正三位から昇格)
イエロー部隊従一位:錫切夢子→不在
といった感じになっています。
朱鷺田隼、昇格
朱鷺田隼がレッド部隊正三位からレッド部隊従一位に昇格しています。
朱鷺田はかつて赤刎創星から
「実力は申し分ないが、悪人顔で子供が怖がるから」
という理由で正三位どまりでしたが、赤刎創星の中身がクローンに変わったことで、実力を認められ昇格したのでしょう。
パイロンの巣の試験で従一位が毎年候補生の相手をしており、前回は朱鷺田が従一位代理を務めていましたが、正式に従一位となりました。
新ピンクキーパー、萩野乃愛
そして正式に新たなピンクキーパーとして萩野乃愛が任命されました。
ピンク部隊は世々良への愛が凄まじい部隊ですが、世々良が目を覚ますまでの間ということでみんな納得したようです。
本人も、世々良が戻ってきたらすぐに明け渡すと言っており、世々良への愛は永遠ですね。
ちなみに個人的には、翡翠とのグータッチが印象的です。翡翠含めグリーン部隊は、乃愛が運営している焼き肉屋「白牛屋」に結構言っていたようなので仲が良いのだといえます。
議題「ジェネラルナイト」
本日の大直来での議題はやはり「新戦隊ジェネラルナイト」についてでした。
ジェネラルナイトの行動指針は、「大戦隊から取りこぼされた人たちを救う」というものですが、日々輝の言い分としてはあくまで敵ではなく大戦隊の弟分的な立ち位置で行動するとのことです。
そのため、一応大戦隊側も兄貴分として様子を見守ろうという感じで話が進んでいます。
そして、今ではメディアを騒がしている新戦隊なので、メディア側も大戦隊と新戦隊のセット売りを考えているようで、レッドはそれを承諾しようとしています。
じゃあ誰がメディア担当になるのかという話ですが、翡翠がやるムードになっています。
なんと翡翠が登場する番組はかなり反響のようですね。
ちなみに原作第51話にて翡翠がニュース番組に登場させられ、大戦隊への襲撃事件について対応させられていましたが、翡翠は表情がぎこちなかったですが、逆にそれが見ている人に刺さったのかもしれません。
しらばっくれるイエローキーパー
前回、重岡さんが今わの際に、イエロースーツを着た人物からチョップを受け取ったと語っており、乃愛はそのことについてイエローキーパー黄理谷真夜に事情を聞きます。
イエローキーパーの答えは「イエロー部隊の大勢いるうちの誰かがやったのだろう、自分は知らない。」と完全にしらを切っていました。
確かに、イエロー部隊は大戦隊の中でも人数が一番多い研究開発部隊ではありますが、イエローキーパーは鈴桐家を神具を材料にしたり、簡単に人間のクローンを作ったり、部下ごと攻撃したりするなど人の心とかないため、たぶんクロです。
ただチョップはジェネラルナイト側に盗まれ、重岡さんも亡くなったため、証拠もなくこれ以上詰め寄ることはできませんでした。
生まれ変わったレッドキーパー
この言い合いを止めたのはレッドキーパーでした。
これ以上の言い争いは水掛け論だとして、きれいにその場を仕切っており、さすが大戦隊のリーダー的存在です。
ただこのリーダー性は入れ替わる前の赤刎も持っていました。
しかし、違うのはここからです。
前回の大直来で赤刎はお茶をこぼされてブチギレてこぼしたやつをなぐりころしましたが、今回はイエロー部隊のウィンディにお茶をぶっかけられましたが
「このレッドキーパーの情熱の炎に比べれば、熱湯などぬるま湯さ」
と優しいだけでなく、ユーモアあふれるセンスある回答で場を和ませていました。
やはりイエロー部隊が作成したクローニング装置は、欠点だけきれいに直せる優れもののようです。
千歳の目的
ラストシーンで千歳は、神社に訪れ、そこで失踪していた錫切夢子と会います。
この神社は、鈴桐家の神社だと思われます。
鈴桐家とは、古来より龍神に仕えていた巫女の一族のことで、悲しいことに夢子以外は鈴桐家のみんなは、神具の材料に変えられてしまいました。
そして千歳の目的は「大戦隊をつぶすこと」だと明言されます。
千歳が
「今日は僕が君の家に遊びに来た、前にした話続ける気はあるか(途中略)」
といっていますが、これは恐らく原作第78話で錫切は千歳の家を襲いに来た時に返り討ちに会い、そのあと何か話した時のことだと思われます。
つまり、このときから千歳は大戦隊をつぶしたいと思っていたのだと思われますが、前回新戦隊の椛ちゃんと再会し、お世話になった早苗さんが亡くなったことを聞いてしまい、いよいよ大戦隊をつぶしたい気持ちが高まったのではないかと予想します。
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