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125話「戦保怪戦㉕」が更新されたため振り返っていきます。
本記事は「戦隊大失格」の125話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。 また、記事に使用する画像は「戦隊大失格」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」)
目次
前回までの話
怪人だけの世界を作ろうとする怪人保護協会&幹部と、その悪事を見過ごさない大戦隊との戦い「戦保怪戦」もついに最終局面となっています。
これまでの内容を簡単に振り替えると
①フワリポンを筆頭に怪人保護協会サイドが怪獣を至る所に出現させ、大戦隊が解体しない限り怪獣を出現させるとし、国民の大戦隊への不信感を煽る
②大戦隊は新ブルーキーパー蒼馬圭介を筆頭に、ヒーローショーで大戦隊の株を保とうとする
③怪人保護協会と大戦隊が話し合う「戦保談義」が行われる
④戦保談義でレッドキーパー赤刎がやらかし、大戦隊の信頼は失墜し、怪人保護協会へ賛同するものが集まる
⑤怪人保護協会サイドは、協会に賛同してくれた国民を集め、そいつら全員を怪獣に変えて、怪人だけの世界を作るべく侵略を開始
⑥そこで大戦隊が助けに来て、「戦保怪戦」の開始
⑦薄久保天使&怪人化剤により幹部トドマスクの力を受け継いだ立花音呼 VS グリーンキーパー千歳
⑧怪人化剤によりマガティア化した左山十字とアンデレガ化した右京楓
⑨左山十字の作り出した夢の世界で、戦闘員D、レッド部隊朱鷺田隼と薔薇木噴牙、イエロー部隊の黄理谷真夜と山吹茜と茶畑渚が巻き込まれてしまう
⑩怪人保護協会の橙代大介VS錫切夢子
⑪ブルーキーパー蒼馬圭介VS合体幹部
⑫ピンクキーパーVSフワリポン
⑬グリーンキーパー、立花音呼をボコす
⑭レッドキーパー、橙代大介をボコす
⑮ブルーキーパー、合体幹部から味方を守り一時退却
⑯マガティア完全復活、右京楓死す
⑰茶畑渚、山吹茜を失いながらもイエローキーパーが夢の世界を破壊し、脱出成功
⑱薄久保薬師、マガティア化
⑲ドラゴンキーパーVSマガティア化した薄久保薬師
⑳薄久保天使 VS 戦闘員D VS ブルー部隊従一位藍染小町 の三つ巴
㉑翡翠かのん、桜間日々輝、エクスズの協力により脱出
㉒ピンクキーパーVSフワリポンの戦いで、碧流亜乱と桜間日々輝の介入もあり、桜間世々良死す
㉓日々輝は世々良殺しの疑いをかけられるが、合体幹部により連れ去られる
㉔ドラゴンキーパーは薬師に敗れ、無色隊員が止めようとするも薬師は街への侵攻を開始
㉕新フォルムのレッドキーパーVS薬師が顕現した大怪獣デスメシア
㉖天使、Dに恋する
㉗元グリーン部隊VS薄久保薬師
といったようになっています。
そして直近のマッチアップは
・ブルー部隊の浦部VS戦闘員エクスズ
・酉の幹部ペルトロラVSレッド部隊獅音&紅薊
・ホワイトキーパー七宝司VS午の幹部フワリポン
・薄久保薬師が顕現した大怪獣デスメシアVSレッドキーパー赤刎
・薄久保薬師VS元グリーン部隊(千歳、翡翠、戦闘員D、薄久保天使)
のようになっていました。
そしてとうとう、薄久保薬師はグリーン部隊の前に敗れ、薬師の敗北とともにレッドと対戦していた薬師が顕現した大怪獣デスメシアも破れ、戦保怪戦も終わりを迎えようとしています。
戦保怪戦、終戦
街中で激しい戦闘を繰り広げていたレッドキーパーVS大怪獣デスメシアですが、薬師本体が敗北したためそれに応じて大怪獣デスメシアも倒れてしまいました。
討伐されたデスメシアを見て、実況は勝利した状況を伝えて、ドラゴンキーパーも大衆に向かって勝利宣言をしています。
そんなドラゴンキーパーを見て、国民は
「疑ってごめん。やっぱり私たちには彼らが必要だ。」
といったドラゴンキーパーを再び支持する声をかけています。
怪人保護協会と大戦隊の間で行われた戦保談義では、レッドの行き過ぎた暴力行為により、隠ぺい戦隊と揶揄されてしまうほど、大戦隊への信頼は失墜していました。
しかし怪人保護協会と怪人幹部による侵略を身を挺して防いだ大戦隊の勇姿に、国民は心を打たれ再び応援する気持ちを持ったようでした。
手のひらを返して調子がいいようにも見えますが、そんな国民に対しレッドは
「守り続けると誓おう。大戦隊が再び立ち上がる時だ」
と熱い言葉を投げかけます。
暴力行為はあれど、なんだかんだ言って頼りたくなるようなヒーローの素質はやっぱりあるのだなと実感させられます。
薬師に負けない特撮版への愛
国民へのスピーチの中で赤刎は特撮版への愛についても語っています。
特撮版とは、20年前に放送されていた「竜神戦隊ドラゴンキーパー」という特撮番組のことで、この番組に出演していたドラゴンキーパーを”初代ドラゴンキーパー”と呼んでいます。
薄久保薬師もこの特撮版が大好きで、この特撮がきっかけで怪人に対し興味を示すようになり、結果としては行き過ぎた愛で波乱な人生を送ってしまいました。
赤刎も薬師に負けないほどこの特撮版が大好きで、特に35話「ドラゴンキーパー敗れる!残された最後の希望」が大好きだと語っています。
しかしこの特撮版は、赤刎創星の父親だと予想される赤刎創士に不祥事により、放送打ち切りになってしまいました。
当時子供だった赤刎創星はいたくショックを受けましたが、自分がドラゴンキーパーへの道を歩むという努力を続けたことで、子供の頃の憧れに近づくことができました。
そんな自身の経験を国民に伝え、ドラゴンキーパーは永遠に不滅であるという意志表示を国民へのスピーチで熱く語りました。
バカップル騎偉寿&瑠憂那と日々輝の結託
場面は本物の桜間日々輝と合体幹部との会話へと移ります。
日々輝は姉の世々良殺しの罪を擦り付けられブチギレたピンク部隊と朱鷺田隼に襲われていましたが、合体幹部のワープ能力により匿われました。
合体幹部の正体は、バカップルの騎偉寿と瑠憂那で、この二人はマガティアが滞在していた廃校で怪獣に襲われていたところ日々輝に救われたという出来事がありました。
その影響もあって日々輝を救ったようでした。
ここで日々輝は二人に一緒に活動しないかとい誘います。
バカップルは怪人と知ったうえで誘ってくる日々輝に疑念を抱きますが、日々輝は
「僕も似たようなものです」
と答えます。
日々輝がこのように答えたのは、110話で碧流亜乱に言われた
「人間かと思ったら怪物じゃないか。かわいそうな奴。」
という言葉を少なからず引きずっている気持ちがあるからだと思われます。(かわいそうに)
人間と怪人がわかりあす世界を目指す日々輝でしたが、自分が怪人側になりつつあるのだと感じているのかもしれません。
七宝とフワリポンの行方
フワリポンはホワイトキーパー(自称)の七宝とマッチアップし、力の差を痛感し逃げまくっており、この場に現れました。
フワリポンは日々輝の自己犠牲、慈愛の精神に惹かれ、協力したいという旨を伝えます。
とそこへ七宝君が登場します。どうやら壁をホワイトウォークで登ってきてフワリポンを追い続けていたようでした。
日々輝は怪人と分かり合うことを望んでいましたが、姉を殺そうとし全く反省していないところも踏まえ、フワリポンはこれ以上救いようのない怪人だとして見限りました。
そしてフワリポンは七宝君のホワイトクロウでつぶされ、ついに死んでしまいました。
桜間日々輝、七宝司、騎偉寿、瑠憂那の結託
こうして4人が結託し、「偽物どもを正す」をモットーに活動を開始します。
日々輝は最初は「大戦隊を正す」をモットーに個人で活動を行っていましたが、一人では何も成し遂げられないと気づいたのか、チームを組むことにしたようでした。
七宝君はパイロンの試験の時から、日々輝(擬態した戦闘員D)に付き従っていたため、今回も日々輝を疑うことなくグループに仲間入りしました。
こうして新たな敵はこのグループになりそうです。
ピンクキーパー、グリーンキーパー、レッドキーパー、クビ宣告
フワリポンにやられ生死不明のピンクキーパー桜間世々良、それから薬師との戦闘で負傷したグリーンキーパー千歳。
この二人の安否が不明であるため、大戦隊は新たにピンクとグリーンの替え玉を用意しようとしています。
この話を聞き、赤刎は他人事だと思い込んでいましたが、リュージン君から「レッド、お前もだ」とクビ宣告を受けます。
突然のリストラ宣告に赤刎はガチギレします。
リストラの理由は、戦保談義でも見せた暴力行為やイラついたら部下を平然となぐりころすといったパワハラなど、暴走っぷりが組織にとって迷惑だと判断されたからでした。
レッドキーパーのクローン
ただずっと大戦隊の顔として活動してきたレッドが急に変更すると、国民も困惑してしまいます。
とここへイエローキーパーの黄理谷が、レッドのクローンを持って登場します。
どうやらクローンにレッドの架空の記憶を入れ込んで、見た目はそのまま、中身は変更して、ドラゴンキーパーとして活躍させるようです。
クローンについては、大戦隊に眠っていたクローニング装置で錫切夢子のクローンを大量生成していたため、この装置を使って作成したのだと思われます。
以前、レッドはDのドラゴンガジェットで背中を貫かれた描写がありましたが、次の日には平然とドラゴンキーパーとして活動していました。
この謎がついに解明され、レッドにはクローンが作られ、何かあると都合の悪い記憶は消され、見た目はそのままで更新され続けられていたようでした。
黄理谷は「それじゃいらなくなったお古は、新しい顔と交換で」とレッドを煽り散らかします。
黄理谷は人間を神具に変えたり、仲間を平然と撃ちころしたりと、本作の中で最も悪役ムーブをかましていますね。
考察:レッドのクローンが作られる理由
レッドのクローンが作られる理由は、妹が関係しているのではないかと思っています。
赤刎には鈴桐家の血を継いだ妹がいると思われます。
鈴桐家は血と骨髄を神具の材料にされた可哀そうな一族で、錫切夢子(本名、鈴桐六子)以外は全員神具にして殺されたとされています。
赤刎にも血縁関係があるのかは定かではありませんが、神具にされた妹がいます。
自分の愛する兄妹が大戦隊に神具にされたとわかると、大戦隊に敵意むき出しになってしまいます。
ただ赤刎にはドラゴンキーパーになる素質があったため、クローンを作って妹の記憶は消し、ドラゴンキーパーとして活躍させていたのではないでしょうか。
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