【戦隊大失格】138話のネタバレ感想解説、Dの慕う幹部エメマタイ

戦隊大失格

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138話「チョップマンとピンク部隊③」が更新されたため振り返っていきます。

本記事は「戦隊大失格」の138話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。 また、記事に使用する画像は「戦隊大失格」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」)

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前回までの話

怪人だけの世界を作ろうとする怪人保護協会&幹部と、その悪事を見過ごさない大戦隊との戦い「戦保怪戦」は常に終戦し、大戦隊が勝利し幕を閉じました。

怪人保護協会サイドの主導者である会長の薄久保薬師は、グリーン部隊の策略によって敗北し、協会の地下に餓死するまで幽閉されることとなりましたが、それまでの間戦闘員Dも一緒に仲良くだべってあげることにしました。

そして、Dと薬師が地下に閉じこもっていた間の1年間、大戦隊の方にも動きがあり、激動の1年間となっていました。

まず、レッドキーパーの赤刎創星があまりに横暴だったため、クビになり爆撃され、無理やりクローンとスイッチさせられてしまいました。

死んだと思われた赤刎でしたが、記憶喪失にはなっていましたが生き延びており、緑川親子の家でお世話になりました。

その後、なんやかんやあり、赤刎は記憶を取り戻し、緑川椛ちゃんとともに「新戦隊」の仲間入りを果たしました。

新戦隊とは、大戦隊から取りこぼされた被害者たちを救済する活動を行っている、いわば大戦隊と敵対する組織のことで、桜間日々輝が発足したものとなっています。

こんな感じで、戦闘員Dが地下で薬師とだべっていた1年の間に、新たに新戦隊が台頭したストーリーがありました。

そしてついに戦闘員Dも復帰し、新たなストーリーが幕を開けようとしています。

Dはついにグリーン部隊への復帰を果たし、千歳、翡翠かのんらともに、違法薬物「チョップ」の調査に出かけました。

そしてその違法薬物を使用していた男、重岡智茂は、赤刎が記憶喪失で緑川親子に世話になっていた時に襲ってきた怪人と同一人物でした。

そんな重岡の調査をDが抜け駆けして行っていたところで前回は終了となりました。

>>>137話のネタバレ解説

チョップマン重岡、集落を消す?

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

前回、ピンク部隊正二位のおばあちゃん、鉛丹千代子が「思金神」を発動し、Dとチョップマンのいる場所を特定していました。

その際、さっきまで聞き込みをしていた集落の生命反応が消えていることが判明しました。

まだ、詳細は分からないとはいえ、普通に考えると、チョップマンが集落を消したと考えられます。

チョップマンは前回、怪人の姿から人間の姿に戻ったとき、命乞いをしていましたが、もうあっさりと集落一つ消しました。

怖いですね。

ちなみに、鉛丹千代子おばあちゃんは、神具を使ったことでクッタクタになっていたので、年齢もあって体力はあまりないと判断できますが、信頼と経験を評価され、今でも正二位を務めているのでしょう。

Dが特定できた理由

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

前回、戦闘員Dは唯一チョップマンに追跡できていましたが、どうやったのでしょうか。

それは、擬態の能力を使って、帽子をつくり、それを被らせることで追跡できるようにしたようでした。

以前からDは、切断した体の一部を物体にくっつけることでその物体を引き寄せたり、足の小指を分解してお茶の中に煎じさせたりするなど、バラエティ豊富な使い方をしていますね。

前回のチョップマンとの試合で、やりあったときにしれっと帽子をすり替えたのでしょう。

なかなかやりますね。

そんなこんなでDは自分が戦闘員であることを打ち明け、二人でお茶をすることになりました。

重岡さんがチョップに手を出した理由

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

重岡さんとお茶をしながら会話することで、Dは情報を集めます。

重岡さんは、先立たれた妻のことについて話してくれました。

好きな紅茶のこと、好きだった花のこと、自分は別に紅茶が好きでないことなど、妻とのすべての思い出を忘れたくないとおっしゃっていました。

そして、妻との思い出とともに、ただ平穏に暮らしていきたいだけだという思いも伝えてくれました。

しかし、重岡さんは現在、治療法のない病を患っており、医者に宣告された余命をとうに過ぎているようです。

そんな目前に迫った死の恐怖に耐えられず、薬物「チョップ」に手を出してしまったようです。

重岡さん曰く、怪人の姿になったとき、

「自分が自分でなくなるようだ。何かをしたい衝動に駆られる」

ような感覚になるらしく、気分がハイになるようですね。

Dの年齢

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

ここでDの年齢が14歳であると明かされています。

これは原作第49話を見るとわかるように、戦闘員Dを含め、ダスターは幹部によって戦時中の13年前に誕生しました。

そして現在の話は、戦保怪戦から1年の月日がたっているため、14歳という計算になります。

ただもちろん、戦闘員と人間の年齢感は全く異なり、戦闘員は死なない上に生まれた時から赤ん坊ではなく、今の見た目であるため、人間の感覚の14歳とは大きく異なります。

あと、桜間の年齢を言った方がいいんじゃないかとも思いました。

さすがに桜間は14歳よりは年上だと思うので、下手したらバレますよ。

認知も少しあるかもしれない

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

重岡さんは

人を誰も傷つけたことはないはずだ。誰にも迷惑はかけない。

と語っていますが、では集落を消したのは誰なのでしょうか。

恐らく、重岡さんは自分が集落を消したことすら忘れているのではないでしょうか。

年齢の影響もあってかなり忘れやすくなっていること、妻に先立たれ孤独な老後を送っていること、そして「誰にも迷惑をかけない」と言っているように周りを頼ってはいけないと考えてこんでしまっていることなど、少し現代社会の問題と通ずる部分があるため、考えさせられます。

チョップの正体

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

そうして重岡さんがチョップ実物を見せてくれました。

それを見たDには心当たりがあるらしく、それは

未の幹部「エメマタイ」の肉片でした。

羊はラム肉ともいうように、とくに雄羊のことをラムというため、チョップのモチーフはラムチョップであると考えられます。

未の幹部「エメマタイ」

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

未の幹部「エメマタイ」と新たに幹部の名前が新登場しましたが、未の幹部はすでに大戦隊によって討伐されています。

そしてこのエメマタイについて語られていた描写がすでに登場しています。

それは原作第8話で、ここでDは「少しはマシな幹部もいたな」と発言しています。

そのときのシルエットが今回のコマに登場してきたエメマタイのシルエットと酷似しています。

つまり、何があったのか詳しくはわかりませんが、Dはエメマタイについてはそこそこマシな奴であるという印象を持っているのだと思います。

なぜ、このチョップが出回っているのでしょうか。

そもそも今になってチョップが出回っているということは、討伐されたはずのエメマタイも生きているのかもしれないため、今後の展開に注目です。

チョップの効果

重岡さんは薬物を欲する状態になってしまい、チョップを口にしてしまいました。

すると家をぶち壊し、とんでもなくあらぶってしまいました。

しかも見た目もよりエメマタイに近づいており、どんどん人間とはかけ離れています。

乃愛、重岡さんを排除する

©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」

そんな荒ぶる重岡さんを制止したのは萩野乃愛でした。

戦闘員Dもかれいな崩壊&構築のテクニックを見せましたが、一人では止めることができませんでしたが、そこに現れた乃愛が重岡さんの背後からぐさりといきました。

前回、重岡さんは貴重な情報源であるため、殺さないよう努めていましたが、もう流石に看過できません。

集落を消した疑いもありますし、幹部の力を受け継いだならば、人間とは言えないです。

ちなみに最後のコマで集落の人たちがころされた描写もあるため、ほぼ間違いなく重岡さんがやっちゃったのでしょう。

重岡さんを罪人とみなして成敗し、ピンク部隊の一人として乃愛は仕事を果たしました。

Dは「また同じ過ちを犯すつもりですか?」と、これまで隠蔽しまくってきた大戦隊に対しお灸をすえるような発言をしており、これは本物の桜間も言いそうな発言ですね。

ただこればっかりはピンク部隊の方が正しいような気もします。

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この記事を書いた人
たなかっぱ

「途中離脱防止」をモットーに漫画の解説記事や一覧ページを作成していきます。できる限りわかりやすく解説したり、紹介したりしていきます。

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