今回は12月25日に発売された週刊少年ジャンプ4,5合併号に掲載された「SAKAMOTO DAYS」の149話「凸(とつ)」について振り返っていきます。
重要なポイントに絞って解説したり感想を述べたりしていきます。
本記事は「SAKAMOTO DAYS」の最新149話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。
また、記事に使用する画像は「SAKAMOTO DAYS」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©鈴木祐斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」)
前回までの話
9月18日から3日間開催される実在する名だたる殺し屋たちの全貌をまとめた大型企画展、「世紀の殺し屋展」
その展覧会には現殺連会長で有月憬の兄である麻樹栖が訪れようとしています。
・麻樹の暗殺を企てるスラー一派
・スラー一派を止めようとする坂本商店
・スラー一派を殺そうとするORDER
それぞれの思惑が入り乱れる世紀の殺し屋展がついに開幕しました。
スラー一派は、JCC編入試験でスカウトしてきた勢羽真冬と虎丸尚の体内に死んだときに起爆する爆弾を仕掛け、二人を麻樹の近くにいるORDERにころさせることで麻樹とORDERにダメージを与えようとしています。
シンはスラーの狙いを真冬に伝えますが、真冬は何としてでもORDERを一人倒して、ORDERになろうとしており、シンのいうことには耳を傾けません。
シンと真冬は激しい追いかけっこを始めますが、エレベーターに入った際、大佛に見つかってしまい、激しいバトルが始まります。
シンが吹っ飛ばされている間に、真冬は大佛とジオラマコーナーで激しい戦闘を繰り広げます。
かなり対策をしていた真冬でしたが、さすがはORDERというべきか、大佛にコテンパンにやられてしまい、絶体絶命の状況のところ真冬の兄貴の勢羽夏生が助けに来てくれました。
大佛は夏生の透明スーツにビビってしまい、その隙に夏生たちは大佛から逃げることに成功します。
夏生は手術をして真冬の爆弾を体内から取り出し安心しますが、取り出した爆弾は有月が静止しないよう設定しており、シンは身を挺して爆弾を外に放りだしますが、尾久旅新国立美術館はパニックに陥ります。
シンは何とか無事でしたが、シン、勢羽夏生、真冬、加耳は殺連護衛分遣隊隊長の鮫島に捕らえられてしまいました。
一方の虎丸は、殺連から「生死問わず、昇進の報酬あり」で指名手配されてしまい、殺連員に捕獲されそうになっていたところ、元推しの坂本が助けてくれました。
坂本は虎丸の前で、ありとあらゆるパパさんムーブをかまし殺連員から虎丸を救うことに成功し
ミーハーにわかオタク虎丸は、無事スラー推しから坂本推しに出戻りしました。
シンのエスパーの能力が消失
鮫島の部隊に捕まってしまったシン、セバ、真冬、加耳の4人は、真冬の手術を行った倉庫に監禁されました。
鮫島は残る一人の虎丸がいないことを問いただすと得体のしれないデブにやられたとを伝えられ
「俺が行くしかねーか」
と少しイキります。
縄で縛られているセバは脳内でシンに対し「隙を見て透明化で逃げるからタイミングを合わせろ」と伝えようとしますがなかなか伝わらず、どうやらシンはエスパーの能力が消えていることが判明します。
この原因は恐らく、真冬に仕込まれていた爆弾だと思われます。
147話でシンは真冬から取り出した爆弾を、身を挺して外に放り出しましたが激しい衝撃を間近で食らってしまったためか、その際とんでもない頭痛が襲ってきていました。
シンがこれまでで思考が読めなくなったのは、原作第9話でタツの毒を食らったあと、解毒剤の副作用でぼーっとした時があり、シンが思考を読めなくなるときには、薬を投与したり爆弾を受けたりするなど何かしらの曝露があることがわかります。
またシンは未来視の能力を使いすぎると、激しい頭痛が起きてしまいますがここまででエスパーの能力は使っていましたが、未来視の能力は使っていなかったためやはり爆弾が原因だと考えられます。
武藤エリオの思惑
そして場面は鑑賞中の麻樹へと移ります。
ブランド大好き麻樹は、自分がこれと決めたことはどんな手を使っても実現させる、やりたい放題自由人間なため、もう帰ろうとします。
とそこへ殺連幹部の武藤エリオが登場します。
武藤は原作第139話で、キャバクラでハルマに連行されスラー一派のアジトに連れてこられました。
そこで新殺連の会長の座を約束することを条件に、
・麻樹の抹殺
・ORDERの壊滅
・殺連本部の破壊
に協力するよう持ち掛けられ会長の座を狙っている武藤は、スラー一派の依頼に応じました。
そして世紀の殺し屋展中の武藤に与えられた役割は、合図があるまで麻樹をできるだけ長く館内に留まらせることで、武藤は出入り口を封鎖しているだのうんたらかんたら言って麻樹を足止めしようとします。
しかし聞かん坊麻樹は
「私は帰りたい時に帰る。今すぐ出入り口を開けろ」と強行突破しようとします。
武藤エリオ、あっさりバレる
武藤は激焦りしますが、そこで南雲が特別収蔵庫はどうかと提案します。
特別収蔵庫とは、美術館に常設してある展示しない特別なコレクションを保管しておく収蔵庫のことです。
しかもそこは作りが頑丈で敵の攻撃の心配がないとのことで、興味を示した麻樹は特別収蔵庫へと向かうことになりました。
武藤は一安心しますが、南雲にいとも簡単にスラーのスパイだと見破られてしまいます。
南雲の家系は代々スパイで、JCC時代も元々暗殺科ではなく諜報活動科にいたこともあり、南雲は容易に武藤がスパイであることに気づけたのでしょう。
南雲は武藤の肩をもみもみしながら
「大丈夫今すぐに殺したりしないよ。会長は餌としていてくれないと僕も困るし。来るんでしょ奴らがここに」
と怖い顔で伝えます。
南雲は「今すぐに」と言っておりお前を殺すのは確定だよという意味をさらっと含ませているところがかっこよくもあり恐ろしいです。
スラー一派、ご来館
そして上空にいるヘリから、スラー一派のメンバーが降ってきました。
恐らく真冬に入っていた爆弾が合図でそのタイミングに合わせて入ってきたのだと思われます。
また乗ってきたヘリコプターですが、JCC編入試験直後に虎丸と真冬を拉致したときに使用したヘリでした。
このヘリは同じものがいくつか確認されているため、恐らくJCCから無理やり奪ったものだと考えられます。
そしてハルマがそのヘリを鉄球サーブでぶちこわし、そのヘリの部品を熊埜御の武器である電磁石の能力が使えるグローブで引き寄せ、尾久旅新国立美術館にクリーンヒットさせます。
原作第125話でも、電磁石の能力を使用して包丁を連ねて攻撃するシーンがありましたが、やはり電磁石で引き寄せるシーンはたまげるほどかっこいいです。
そして穴をあけた部分から、スラー一派のメンバーがご来館です。
鮫島、死す
そして楽は武器のミートハンマーで銃弾をブロックしたのち、一瞬で大量の殺連員を体チョンパします。
さらに待ち構えていた鮫島を首チョンパします。
楽は殺連関東支部で侵入からおよそ2分で、殺連の精鋭たち40人を殺害したこともありさすがの実力を見せます。
鮫島は殺連分遣隊隊長ということで、強敵感がありましたが、意外とあっさり退場する結果となりました。
南雲VS楽
そして楽の元へとイカす登場をしてきたのは、南雲でした。
楽VS南雲の激熱マッチアップとなり、非常にワクワクする組み合わせとなりました。
ここで楽と南雲それぞれのこれまでの戦績を振り返ってみます。
楽の成績
まず楽については先ほども上げた殺連関東支部壊滅に最も貢献したことや、作中最強爺さん篁から唯一生還することができたなどがあります。
またJCC編入試験でリモートではありますが、軟柔という男を媒介として真冬や虎丸を倒し、シンや加耳を追い詰めたという功績もあります。
このように楽は類まれなるバトルセンスの持ち主で、スラー一派の中でも信頼感のある切り込み隊長となっています。
南雲の成績
一方南雲については最強オーラがビンビンですが、戦績としては死刑囚の一人でいろんなものを圧縮して丸めることができるミニマリストに勝利したのみとなっています。
過去編では赤尾リオンや坂本と協力して、元ORDERのキンダカを追い詰めたり、毒ブレンダー小林に勝利したことなどが挙げられます。
またスラー一派が死刑囚に渡した暗殺リストでは坂本がBランク、シンはDランク、ルーはCランクにランク付けされていたところ、南雲はSランクに認定されるなど警戒はされていました。
ただ現在の実力を示す決定的な材料はそこまでありません。
ただ南雲が使用する武器は、いろんな機能がついている巨大なアーミーナイフで、ミニマリストとの勝負ではサイコロを振って出た目の武器を使用するといった舐めプをかましていたため相当な実力があることは言うまでもありません。
楽相手に舐めプをかませるのでしょうか。どちらが勝つのでしょうか。また楽以外のマッチアップはどうなるのでしょうか。楽しみです。
コメント
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