今回は11月7日に発売された週刊少年ジャンプ2023年49号に掲載された「SAKAMOTO DAYS」の142話「☓の狙い」について振り返っていきます。
重要なポイントに絞って解説したり感想を述べたりしていきます。
本記事は「SAKAMOTO DAYS」の最新142話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。
また、記事に使用する画像は「SAKAMOTO DAYS」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©鈴木祐斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」)
前回までの話
9月18日から3日間開催される実在する名だたる殺し屋たちの全貌をまとめた大型企画展、「世紀の殺し屋展」
その展覧会には現殺連会長で有月憬の兄である麻樹栖が訪れようとしています。
・麻樹の暗殺を企てるスラー一派
・スラー一派を止めようとする坂本商店
・スラー一派を殺そうとするORDER
それぞれの思惑が入り乱れる世紀の殺し屋展がついに開幕しました。
会場である尾久旅新国立美術館には初日から大勢の客でにぎわっています。
そんな人ごみの中からすでにセットされているかもしれない爆弾を探すために、シンは助っ人として異常な聴力を持った加耳丈一郎を呼んでいました。
そして加耳が爆弾の音のするほうへ出向くと、そこにはスラー一派に捕らえられた勢羽真冬並びに虎丸尚がいました。
真冬は何やら重厚なマスクを装着しており様子がおかしいと思った矢先、加耳の喉元を一突きします。
真冬と虎丸の狙いは一体何なのでしょうか。
爆弾は真冬の中に
シンは近代の殺し屋エリアで、血を出しながら倒れている加耳を見つけます。
「どうした、何があった?」と慌てて問うと喉元を切られて喋れない加耳は
「真冬が来ている。爆弾は真冬だ。奴の体の中に埋め込まれている音がした」と脳内で答えます。
真冬の体に爆弾が仕掛けられていることに驚くシンでしたが、ここでシンのスマホに監視アプリを仕込んでいた鹿島が画面越しにシンに語り掛けます。
どうやらその爆弾は原作第82話で真冬と虎丸が治療中に鹿島がこっそり体内に仕込んだ爆弾のことでした。
その爆弾はどうやら足に埋め込まれているらしく、82話では鹿島は
「大きさはコメ粒ほどですが威力は絶大です」と言っていますが超小型ゆえ爆破規模は半径4メートルほどのようです。
人がしぬには十分な威力ですが、美術館と客もろとも木っ端みじんになるほどのものではないようです。
爆弾はどうなったら起爆するのか
そして真冬たちに仕掛けられた爆弾は、仕掛けられた宿主がしんだときに起爆するよう設定されており起爆装置も鹿島以外は持っていないようです。
しんでもただではやられないというスラー一派のポリシーのもと、しんだときに起爆するよう設定されているらしく、宇田さんや鹿島が最後に自爆していたのもそのポリシーのもとの行動だったのだといえます。
真冬の決意
一方の真冬は虎丸とともに任務を果たそうとしていました。
虎丸は「やっぱやめない。私たちじゃORDERなんか勝てないって。今のうちに二人で逃げちゃおうよ」と話しています。
虎丸は坂本からスラーに推し変していますが、命あっての推し活らしく真冬にやめることを提案しますが、真冬は一人で計画を実行しようとします。
とここへ探知に成功したシンが真冬たちの前に現れます。
真冬の兄貴も心配しているから帰ろうと伝えますが、真冬は自分の意思でここに来たのだと語ります。
真冬は兄貴である勢羽夏生に無言電話をかけてヘルプを求めていましたが、どうやら考えは変わったようです。
真冬は「どうしてもここでやらねーといけねーことがある。もし邪魔すんなら、シンくんだって容赦しないぜ」と帰る気はさらさらないようです。
真冬VSシン
火花がバッチバチに散っているシンと真冬は戦闘を開始します。
真冬はショーケースをぶち破り展示品の小刀をシンに向かって投げますが、シンは紙を複数枚取りブロックします。
シンはその小刀を手に、真冬は新たに小刀を取り出し激しくぶつかり合います。
会場で激しく武器がぶつかり合う音が響き渡りますが、一般人は武器っぽいBGMを流していると勘違いし、のんきにしています。
会場内で暴れ散らかす二人は「ボタンで殺し屋人形を動かせる展示品」の中に入ってしまいます。
そしてその展示品に興味を持った子供がボタンを押すのと同時に、真冬は以前から使用していたかかとに刃がついた靴を使ってシンに蹴りを入れようとし、シンは何とか攻撃を回避します。
展示品がすべて真っ二つになるほどの迫力満点の展示に子供は大満足しています。
明らかに強くなった真冬
真冬はパワーもスピードも、以前JCC編入試験で対戦した時とうって変わって桁違いに威力が増幅されておりシンは苦戦を強いられます。
スラー一派の楽とのトレーニングでパワーアップしたとも考えられますが、真冬のつけているマスクに仕掛けがありそうです。
真冬は潔癖症で常に不織布のマスクをつけていましたが、世紀の殺し屋展では重厚なマスクをつけています。
そして激しい攻撃をする前に、マスクのスイッチを押している描写が見られるため、何やらパワーを増強させる秘密がありそうです。
真冬がスラーに協力する理由
シンは真冬になぜスラー側につくのか問います。
すると真冬は
「別に仲間になったわけじゃない。スラーが言ってたんだ。最短でORDERになる方法。それはORDERを一人倒すことだって」
と答えます。
真冬は原作第59話でORDERになることを目標にしていると語られています。
なぜORDERになりたいのかはわかりませんがORDERになる方法をスラーに教えてもらった真冬は、ORDERの一人を何が何でも倒そうとしているようです。
☓(スラー)の狙い
その話を聞いたシンはスラー一派の狙いに気づきます。
スラーは真冬に仕掛けられた爆弾を、ORDERのそばで起爆させることが狙いのようで、真冬はころされる前提で美術館に送り込まれたということになります。
原作第82話では虎丸にも爆弾は仕掛けられていたため、スラーのことを愛している虎丸もころされる前提で送り込まれたということになってしまいます。
誰もころさせないことを目標としている坂本商店のミッションは、「真冬や虎丸をORDERから守ること」と具体的に明らかになりました。
麻樹栖の到着
そして午後1時45分、殺連会長の麻樹栖が到着します。
ORDERの面々も警護に当たっています。
確認されるのは神々廻と南雲と大佛ですが、警護に当たっているORDERは4人と言われていたため、あと一人は上終ではないかと考えられます。
シンと真冬が戦闘を開始する前に、虎丸が「もうすぐあいつらくるんだから」と発言していましたがこの「あいつら」とは、ORDERと麻樹のことだったのではないかと考えられます。
恐らくスラー一派に屈した殺連幹部の武藤エリオが麻樹のスケジュールをスラーたちにリークしたため真冬たちは麻樹が来る時間がわかっていたのだと考えられます。
武藤エリオはスラーたちから、「麻樹の行動パターンを探ってほしい」と命令されており、武藤自身も麻樹がいなくなって、殺連会長の座につきたいと思っているため、与えられた任務を行ったのだと考えれます。
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