今回は5月13日に発売された週刊少年ジャンプ24号に掲載された「SAKAMOTO DAYS」の165話「バリアフリー」について振り返っていきます。
重要なポイントに絞って解説したり感想を述べたりしていきます。
本記事は「SAKAMOTO DAYS」の最新165話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。
また、記事に使用する画像は「SAKAMOTO DAYS」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©鈴木祐斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」)
目次
前回までの話
9月18日から3日間開催される実在する名だたる殺し屋たちの全貌をまとめた大型企画展、「世紀の殺し屋展」
その展覧会には現殺連会長で有月憬の兄である麻樹栖が訪れようとしています。
・麻樹の暗殺を企てるスラー一派
・スラー一派を止めようとする坂本商店
・スラー一派を殺そうとするORDER
それぞれの思惑が入り乱れる世紀の殺し屋展がついに開幕しました。
これまでの流れを簡単に整理すると
①JCC編入試験後に鹿島が虎丸と真冬の体内に爆弾を仕掛ける
②加耳、坂本、シン、周の4人で世紀の殺し屋展へ向かう
③ウータンからの電話で坂本は別行動
④虎丸と真冬の発見
⑤シンVS真冬
⑥麻樹到着
⑦真冬VS大佛
⑧殺されそうだった真冬をブラコン夏生が助けて真冬の爆弾解除
⑨真冬から取り出した爆弾がスラーの手ほどきにより制止せず
シンが何とか外に放り出すが爆発により館内はパニックになる
⑩鮫島登場&シン、夏生、真冬、加耳の捕縛
⑪指名手配された虎丸を坂本がパパ活して助ける
⑫スラー一派ご来館
⑬南雲VS楽
⑭有月VS南雲
⑮シンVSハルマ
⑯神々廻&周VS熊埜御&キャロライナ・リーパー
⑰大佛光臨
⑱坂本、南雲、有月(リオン)合流
⑲篁光臨
といったようになっています。
そしてORDERの南雲もいるにもかかわらず、坂本、南雲、有月に対し、麻樹の腹いせともいえる抹殺命令が下され、第14話で言われていたORDERの異名「殺連の番犬」にふさわしい上からの命令に犬のごとく忠実な篁さんが、その3人を粛正しに来ました。
篁に太刀打ちできるのは坂本だけ
まず南雲の方は前回、リオンに会いたい気持ちと有月を殺さないといけないという気持ちのジレンマに苛まれ、さらにその前の楽との激しいバトルもあってか心身ともに疲弊していたというのもあり、篁さんにぶった切られてしまいもうクッタクタです。
さらに有月も右胸心ではありますが、心臓のすぐ隣を南雲に一突きされたというのもあり疲弊していたところ、殺連関東支部襲撃の際にも対峙した時に逃げることを選択せざるをえなかった相手、篁さんと相対することになり、もう帰りたそうな表情をしています。
そんな戦意喪失中のイケメンらとは打って変わって、ただ一人最強のジジイに立ち向かうのは、秒で垢抜けることができる我らが主人公、坂本太郎でした。
坂本は前回に引き続き篁さんに懲りずに攻撃を続けており、これぞまさしくジャンプの主人公っぷりを発揮しています。
ちなみに2023年12月のジャンプフェスタで作者の鈴木先生は、
「もうちょっと坂本には頑張ってほしい」
的なことをおっしゃっていましたが、現在坂本は一生懸命仕事を頑張っているとわかります。
篁の攻撃パターン
そんな坂本は看板で篁さんをかっ飛ばそうとしたところ、空中スピンでよけるというジジイらしからぬ俊敏な動きを披露してくれました。
スポーツを愛しスポーツに取りつかれた男ハルマがみると喜びそうな、篁さんの体操選手っぽい動きに篁推しの人も大歓喜のことと思われます。
しかし坂本もしぶとく食らいつきます。
篁さんの斬撃攻撃を華麗に回避したのち、独白で「篁さんは数回の斬撃の後、刀を鞘に収める」と篁さんの攻撃パターンを発見していました。
実際篁さんがそこそこ威力のある斬撃攻撃を繰り出すときには、一度鞘に収めそこから一気に刀を抜いて、風ごと斬るというスタイルでやっちゃっております。
実際第49話でご披露頂いた、強烈なインパクトのある東京タワー切断シーンでも、距離のある所から日本刀を一気に抜いて東京タワーをチョキンといった後、再び鞘に収めてタクシーで去っていきました。
ちなみに篁さんがカットした東京タワーは、「東京の斜塔」という新名物として観光スポットとなっているので、いけるのであれば行ってみたいです。
篁さんは人間というか災害レベルの強さなので、そこそこの殺し屋だとパニックに陥り、逃げることで精一杯かと思われますが、坂本はそんな窮地でも敵の行動をしっかりと観察するという、冷静さを持っていたとわかります。
さすがは元伝説の殺し屋かつ減量を何度も成功させた男です。
しかし篁には効果なし
というわけで坂本は、単行本第6巻の幕間にも掲載されていた、200円のスリッパを履いた足で篁さんの日本刀の持ち手をおさえ、とりあえず鞘から抜かせないようにしました。
しかしこの決断は早とちりでした。
篁さんは冷静に刀を抜くのではなく、鞘の方を抜くという行動で対応し、臨機応変さを見せます。
正直刀使いならそうするのかもしれませんが、篁さん相手に刀を抑えにかかるという行動をしてきたやつがこれまでいなかった可能性もあるため、しっかりと対応できていたと思うため、戦闘に関してはボケていないのだと判断できます。
というわけで篁さんは自販機ごとカットしますが、その際あふれ出てきたジュースの水滴をパクリといき、宇宙船スタイルで水分補給をしました。
篁がなんて言っているのか考察
ここで篁さんがなんか言っていますが、やはり聞き取れません。
しかしこの吹き出しに描かれてある文字が読めなくもないような気がします。
まず、「~~もん」という文字が見えるような気がするので、篁さんが言いそうな言葉として「若いもん」と言い換えられそうです。
そしてその下に「は」という助詞がきて、左の行はまじで読みづらいですが、まず上の方は「く」という文字に濁点がつながっている感じがするので「すぐ」と解釈することにします。
最後の方は「~~る」と書いてあるような気がします。
というわけである程度補完すると
「若いもんはすぐアツくなる」
と言っているのではないかと考察します。
先ほどの坂本の刀を抑えにかかるという、焦った行動に対して言っているのではないでしょうか。
全然違ってとんでもない悪口とかを言っている可能性もあるかもしれませんが。
篁さんはちょっともうレベルが違う
そんなこんなで坂本は篁さんの刀本体にターゲットを絞ります。
実際刀なしの篁さんがどのくらい弱体化するのか、個人的に気になるところでもあります。
坂本は普段の戦闘スタイルでもある、周りの物を活かして戦うスタイルで攻撃を開始しようとし、展示品の剣と行列を整理するときに使うベルトパーテーションを使って、篁さんを上の階の別の部屋に吹っ飛ばさせあえて刀を使わせるように仕向けます。
そうして坂本は篁さんの日本刀を刃こぼれさせることに成功し、篁さんの刀を受け止めることにも成功し、篁さんに向かって容赦なく発砲したところ、なんということでしょう銃弾で刀を研いでしまいました。
普段は周りのものを活かして戦うスタイルの坂本のさらに上を行く、敵の攻撃をも利用するというちょっともう並の人間には到達できないようなレベルに篁さんはいることがわかります。
そしてとうとう、めちゃくちゃ善戦していた坂本も南雲同様斬られてしまい、とうとう坂本南雲有月の3人とも戦えない状況になってしまいました。
篁がなんて言っているのか考察2
ここでも篁さんが何か言っていますが、「やくそく」という文字が私には見えます。
なので「麻樹会長との約束」ということで坂本を殺しにかかることを意味しているのではないでしょうか。
篁様の通訳なんておこがましいのですが。
「骸区」と同じ特徴
とここで南雲が消火器を使ってレスキューに来てくれました。
ここで南雲の口から篁さんの特徴について述べられ、
「篁さんは殺気や敵意に強く反応する。視力は悪いから今こっちを見失っているはず。」
とのことで、この特徴は「骸区」の篁さんと同じ特徴です。
「骸区」とは作者の鈴木先生のデビュー作の読み切り作品で、ジャンププラスで読めるので読んでいない方は是非読んでみてください。
つまり篁さんは”物語渡り”ができるようなので、次元を超え我々の世界に登場するのも、そう遠くない未来なのかもしれません。
篁がなんて言っているのか考察3
そんなこんなでチンタラやってると、見つかってしまいました。
この吹き出しだとしっかり「雲」の文字が見えると思います。
そのため「南雲」と言っていると思われます。
そして次のコマの吹き出しでは、「ん」の文字と「ク」の文字と「んだろ」の文字が私には見えるため
「お前さんクビになったんだろ」
的な感じでしょうか。
つまり「ORDERをクビになったから殺しても良いよね( ´∀` )」的なことを言っているのかもしれません。
ヒーロー楽
なんやかんやで激ピンチな南雲たちのところに、ヒーローのごとく登場してきてくれたのは楽でした。
楽は南雲との戦いでかなり疲弊しており、鹿島の蘇生で何とか救命された状況となっていました。
しかしバトルジャンキーということもあり、かつて関東支部襲撃事件の際バトルをした篁さんともう一度一戦交えたいという気持ちがでて、胸騒ぎがしてそのまま突っ走ってきたのでしょう。
正直このままいけば、坂本南雲有月の3人はやられていたと思うため、何かイベントがないとやばい状況でした。
そこで現れてくれた楽はまさに救世主だといえますが、正直南雲との戦いで疲弊しており、そのうえ関東支部襲撃の際には逃げることに精一杯だった楽がここで篁さんに勝てるとは思えません。
さらに一度は亡くなりかけた楽が、もう一度死線をくぐりぬけるのは可能性はゼロではないですが低くなるような気がします。
ただ楽が亡くなってしまうと、熊埜御がブチギレることは言うまでもありません。
熊埜御は仲間思いな性格で、とくに楽に対してはクレイジーなほどにラブなため、これから先の展開も目が離せません。
篁がなんて言っているのか考察4
そして最後の篁さんの発言ですが、これは本当になんて言っているか予想もつかず
「ししゃも、アカん、みそしる」
にしか見えなかったため、もしこうではないかと予想がついた方はぜひ教えてください。
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