今回は11月13日に発売された週刊少年ジャンプ2023年50号に掲載された「SAKAMOTO DAYS」の143話「エントリー」について振り返っていきます。
重要なポイントに絞って解説したり感想を述べたりしていきます。
本記事は「SAKAMOTO DAYS」の最新143話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。
また、記事に使用する画像は「SAKAMOTO DAYS」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©鈴木祐斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」)
目次
前回までの話
9月18日から3日間開催される実在する名だたる殺し屋たちの全貌をまとめた大型企画展、「世紀の殺し屋展」
その展覧会には現殺連会長で有月憬の兄である麻樹栖が訪れようとしています。
・麻樹の暗殺を企てるスラー一派
・スラー一派を止めようとする坂本商店
・スラー一派を殺そうとするORDER
それぞれの思惑が入り乱れる世紀の殺し屋展がついに開幕しました。
坂本商店はスラー一派が爆弾を仕掛けているのではと思い、助っ人の加耳丈一郎の聴覚とシンのエスパーを使って爆弾の捜索をします。
加耳が爆弾の音がする方向へ向く、そこにはスラー一派に拉致された勢羽真冬と虎丸の姿がありました。
爆弾は鹿島が真冬と虎丸の体内に仕掛けたもので、2人が死んだときに起爆する設定になっています。
早く帰ろうと呼び止めるシンでしたが、真冬は命令ではなく自分の意思でスラー一派に協力していました。
真冬はORDERになることを目標としており、スラーにORDERを一人倒せばORDERになれると焚きつけられ真冬はとにかくORDERの一人を倒そうとしています。
ただ現在の実力を考えても、真冬はORDERに殺されるのは目に見えているため、あやふやだった坂本商店のミッションは真冬と虎丸をORDERから守ることだと具体的に定まりました。
スラーの狙い
世紀の殺し屋展に向けて会議で有月は
「ORDERは必ず麻樹のそばにいる。つまり真冬は虎丸がORDERに挑み瞬殺されれば、彼らの体内の爆弾が起爆しORDERや麻樹にダメージを負わせられる」
と語っており、シンの読み通り真冬たちは殺される前提で美術館に送り込まれたようです。
有月はどうしても、殺し屋のライセンスを持っていなくてJCCにまだ通っておらず殺連からマークされづらい味方が必要だったとのことです。
ちなみにライセンスとは「殺し屋ライセンス」のことでこのライセンスがないと、殺し屋として活動することは禁止されています。
ライセンスには年間殺人可能数やターゲット、任務形態などが大幅に制限される一種免許と、その制限が大幅に解除され殺し屋会社の設立や教育など様々な活動が許可される二種免許がありますが、そのどちらも持っていない若造の真冬や虎丸はより殺連からマークされにくいのだといえます。
楽とのトレーニングの理由
ただあまりにも弱すぎるとORDERたちにたどり着く前に死んでしまうし、たどり着いたとしても殺すに値せず無視される可能性があります。
そのため有月は楽に真冬と虎丸をORDERが殺す価値がある敵だと思わせるぐらいに鍛え上げるよう要求します。
第140話で真冬たちが楽に吹っ飛ばされていたのも、展覧会本番に向けたトレーニングだったようです。
真冬がORDERを目指す理由は兄の夏生の発言が関係
シンは真冬にスラーに利用されているだけだと伝えますが、真冬はそれを了承したうえでこの場に来ていると伝え、意志は固いようです。
なぜそこまでORDERになりたいのかシンは真冬に問いますが、真冬は関係ないの一点張りです。
シンは
「関係ないわけねーだろ。お前がスラーに加担するせいで何人の犠牲者が出ると思ってるんだ」
と説教すると真冬は小さいころ兄の勢羽夏生に言われたことを回想します。
どうやら真冬がORDERになりたい理由は、子供のころの勢羽の発言が関係しているようです。
真冬はシンを踏み台にして逃走
シンのエスパーでバレそうになりますがここで暴れ散らかした二人を捕らえに展覧会のスタッフが登場します。
会期中の館内のスタッフは安全面を考慮し、全員殺連員と事後処理部隊のフローターのみで構成されているため実力のあるシンと真冬を一度は拘束します。
しかし楽とのトレーニングを積み強くなった真冬は、スタッフをシンごと蹴った後、跳び膝蹴りをかまして退路をつくり、シンの頭を踏み台にして逃走してしまいました。
真冬の一連の行動はシンの逆鱗に触れてしまい、ブチギレたシンは取り押さえてくるスタッフを勢羽にもらったグローブで吹っ飛ばし、真冬を追いかけていきます。
殺連会長、麻樹の性格
そして場面は1時45分に会場に到着した、麻樹とORDERに移ります。
案内人曰く閉館後だったらもっとスムーズに回れたとのことですが、麻樹は時間を限定されるのが嫌いで行きたいときに行くから自由を実感できるという理由で客がいる時間帯に来場したようです。
なんとも人騒がせな会長です。
麻樹は骨董品コレクターでコレクションは数万にもおよぶとされておりどういったジャンルが好みなのか案内人が聞くと
「うーんよくわからない。私はブランドという付加価値が好きなんだ。こんなゴミみたいな物にありがたがって価値を見出すなんて人間の歴史、営み、文化を感じる。動物には決してまねできない」
と褒めてんのかけなしてんのかよくわからない発言をします。
とにかく麻樹は作品自体に興味はないようで、ある作品を手に取りオフィスのトイレに飾ろうと言い出します。
その作品は有形文化財で非売品でしたが、その作品を出展したテート・ブリテンに電話し、作品だけではなくテート・ブリテンごと買収し、自分の物にしてしまいました。
その上このままだと古くて汚くて飾れないからと歴史的に大変価値のある作品に手を加えまくろうとしています。
この言動からわかるように麻樹は自分がこれと決めたことはどんな手を使っても実現させる、わがままでやりたい放題な性格のようです。
館内放送「超迷子のお知らせ」
ここで
「超迷子のお知らせ。見た目は黒髪ガスマスクカーゴパンツ。近くの職員は見かけたらすぐに保護してください。」
という館内放送がかかります。
「超迷子」は危険分子の発見と見つけたら速やかに処理という合図で、真冬はORDERを含む館内の殺し屋から完全に目をつけられてしまいました。
この放送がかかるとORDERも一人出動するようになっており、南雲、神々廻、大佛は誰がいくのかじゃんけんで決めます。
大佛、参戦
場面は真冬とシンの追いかけっこに移ります。
しつこいシンを巻こうと、真冬は被害者ぶった演技をし、シンはまたしてもスタッフに捕まってしまいます。
真冬はその間にエレベーターに逃げ込みますが、キレているシンはスタッフを振り切り、真冬のエレベーターになんとか滑り込みます。
ただシンがエレベーターの扉を強引にあけたときに、真冬はじゃんけんに勝った大佛に見つかってしまいます。
エレベーターのドアを閉めますが、時すでに遅く、大佛はドアを壊し、下降するエレベーターも壊し内部に侵入します。
そしてこの狭い箱の中でついに戦闘が始まってしまいました。
真冬は大佛に殺されてしまうと、この狭い空間の仲だと全員爆発でやられてしまうため、シンは何とか大佛を止めないといけないです。
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