【サカモトデイズ】162話のネタバレ感想解説、篁が来る

SAKAMOTO DAYS

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今回は4月15日に発売された週刊少年ジャンプ20号に掲載された「SAKAMOTO DAYS」の162話「懐かしの面子」について振り返っていきます。

重要なポイントに絞って解説したり感想を述べたりしていきます。

本記事は「SAKAMOTO DAYS」の最新162話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。
また、記事に使用する画像は「SAKAMOTO DAYS」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©鈴木祐斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」)

前回までの話

9月18日から3日間開催される実在する名だたる殺し屋たちの全貌をまとめた大型企画展、「世紀の殺し屋展

その展覧会には現殺連会長で有月憬の兄である麻樹栖が訪れようとしています。

・麻樹の暗殺を企てるスラー一派
・スラー一派を止めようとする坂本商店
・スラー一派を殺そうとするORDER

それぞれの思惑が入り乱れる世紀の殺し屋展がついに開幕しました。

これまでの流れを簡単に整理すると

①JCC編入試験後に鹿島虎丸真冬の体内に爆弾を仕掛ける
加耳坂本シンの4人で世紀の殺し屋展へ向かう
③ウータンからの電話で坂本は別行動
④虎丸と真冬の発見
⑤シンVS真冬
⑥麻樹到着
⑦真冬VS大佛
⑧殺されそうだった真冬をブラコン夏生が助けて真冬の爆弾解除
⑨真冬から取り出した爆弾がスラーの手ほどきにより制止せず
シンが何とか外に放り出すが爆発により館内はパニックになる
⑩鮫島登場&シン、夏生、真冬、加耳の捕縛
⑪指名手配された虎丸を坂本がパパ活して助ける
⑫スラー一派ご来館
南雲VS
有月VS南雲
⑮シンVSハルマ
神々廻&周VS熊埜御&キャロライナ・リーパー
⑰大佛光臨
といったようになっています。

そして優勢だった神々廻周タッグですが、ゴタゴタ話している隙を突かれ、神々廻が負傷してしまったところ、神々廻を心配したガチギレモードの大佛が助太刀に来てくれました。

一方南雲と有月と麻樹たちの方は、有月の中にある赤尾リオンの人格が登場したところで前回は終了となりました。

>>>161話のネタバレ解説

有月の中のリオン人格形成メカニズム

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

162話は世紀の殺し屋展に入館する前にかかってきた、ウータンからの電話の内容が明かされるところから始まります。

天才的な頭脳を持ったウータンの見立てでは有月は多重人格の一種であるというものでした。

原作第104話にてこちらも天才的な頭脳を持ったデータバンク廟堂が、有月の二重人格説を唱えるという鋭い考察をしていましたが、ウータンの唱えるものもほとんど同じで

有月は高負荷のストレスを引き受けるために別の人格を形成した

というものでした。

他作品での具体例を出すと、イナズマイレブンの吹雪士郎の中に、吹雪アツヤの人格が形成されたものに近いと思います。

この多重人格、医学的に言うと解離性同一性障害は現実にもそこそこ事例があるようで、中でも憑依型と非憑依型の2種類があり、憑依型はまったくの別人が乗り移ったかのように見える症状で、非憑依型は自分自身が切り離されたような感覚になる症状で、このリオンが登場しているところを見るに有月は憑依型の解離性同一性障害だとわかります。

南雲とリオン、ご対面

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

何はともあれリオン人格とご対面の南雲は久方ぶりの会話をします。

過去編でリオンが行方不明になってから9年は経っているため、少なくとも9年ぶりの会話となります。

ただ南雲は全く信じていないため、有月のユーモアだと勘違いします。

「君がそんなにユーモアあると思わなかったよ」

と言っているのは、過去編、つまりJCC時代の有月の性格が地味で不愛想な奴だったからです。

南雲は隠密の名家の跡取り息子だった

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

とここでリオンが自分を証明する意味も含めて、南雲の新情報をカミングアウトしました。

隠密の名家の跡取り息子」と言っていることから南雲の家系についての情報が明かされました。

過去編で南雲の家系は代々スパイ一家であることは明かされていましたが、南雲の家系は名家でけっこう規模がデカそうということと、さらに南雲が跡取り息子だというそこそこに驚きの情報が明かされました。

ちなみに原作第145話にて、勢羽のパパが「勢羽家から何としてもORDERを輩出する」と語られていることからも、殺し屋界と家柄に深い関係がありそうだといえます。

個人的には家柄という運命、しがらみにもがき苦しみながらも這い上がっていく姿を美しいと感じるため、そんな感じのストーリーも期待しています。

過去編で南雲は隠密の名家の跡取り息子だったためか、JCCの暗殺科ではなく諜報活動科に所属していましたが、なぜ暗殺科に転科したのでしょうか。

一応本人は暗殺科の方が楽しそうだったからと語っていますが、もしかすると親のレール通りに進みたくないという気持ちがあったのかもしれません。

南雲の表情からにじみ出るうれしさ

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

さらにリオンはデブ本を探し、嫁の容姿について聞くなど、ノンデリクエスチョンをかましたところを見て、南雲はようやく今目の前にいるのが赤尾リオンであることを認めました。

南雲は楽との戦いを制し有月とのバトルに移ってからは一度も瞳にハイライトが入っていませんでしたが、目の前にいるのがリオンだとわかってから南雲の瞳にハイライトが入っているのが個人的には印象的でした。

リオンと再会して嬉しい気持ちを隠しきれていないとわかります。

麻樹はリオン暗殺に関与していた

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

とここで麻樹が「殺せ」と感動の再会に割り込んできました。

そして麻樹の口から

「あのとき確かに貴様は死んだはず」

という発言が飛び出し麻樹がリオンの死に関与していたことが明らかになりました。

これはどういうことなのか少し解説します。

まず有月の兄である麻樹は有月をパシっていました。

具体的には天羽宗一会長の妻子を暗殺させようとしていました。

しかも麻樹は有月にとって大切なアルカマルのメンバーを人質に取るなど、かなりあくどいことをしていました。

そしてある時有月がスパイだということがバレ有月は逃亡しますが、リオンが追いかけていき結果として二人は行方不明になってしまいました。

恐らくこの時にリオンと麻樹は接触したのだと考えられます。

そして原作第120話で有月は坂本に対し、「赤尾リオンは僕が殺した」と言っていますが、麻樹が殺した、もしくは麻樹に命令されて殺したのだと思われます。

有月は過去編でリオンとコミュニケーションをとったことでリオンに心惹かれていた部分があるため、リオンへの殺意があったとは考えられません。

先ほどウータンの話にも合った通り、有月の多重人格は麻樹のパワハラがストレスになったため引き起こされたと予想します。

つまり何が言いたいのかというと、麻樹は弟にパワハラしたり、四ツ村さんに天羽宗一会長暗殺の濡れ衣を着せたりするなど、ただの悪党ではなくド級の悪党、ド悪党だということです。

麻樹は強いのか弱いのかわからん

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

しかしここでようやく坂本が登場し、その際に坂本の重量級跳び膝蹴りを食らってしまい、麻樹はピくついちゃっていました。

原作第153話では麻樹は、武藤エリオ式爆弾を間近で食らっても傷一つないという強者の風格を放っていましたが、今回は弱者の風格を放っていました。

麻樹という人物がどういった人物なのかさらにわからなくなりましたが、それが面白くて良いのです。

リオンはあくまで有月の意識

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

そんなこんなで、JCCの問題児3人組の赤尾、南雲、坂本の3人が再会を果たしました。

とここで南雲が気になる質問をしてくれました。

それは「そもそも本物の赤尾なのか」ということです。

リオンの答えは「有月の記憶が作り出した赤尾」ということでした。

つまりあくまでも有月の記憶で生成された意識であり、坂本太郎がおっしゃっていた通り、いくらリオンに見えたとしても本物のリオンは帰ってこないということです。

このリオンを本物としてとらえていいのか、それとも肉体とは切り離された他人の意識であるためリオンとは別人としてとらえた方が良いのか、どこか亜人の断頭の概念と近いものを感じます。

坂本に懸賞金がかけられら経緯

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

そして当初から謎であった坂本に10億もの懸賞金がかけられた理由が今回で明らかになりました。

その理由は「有月を殺させるため」で、原作第121話での話に合ったように、有月の中にいるリオンの人格が殺連のデータベースにアクセスし懸賞金をかけたようでした。

なぜ10億なのかというと、過去編の原作第118話の雑談が影響しているからだといえます。

有月が死ななかった理由

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

そしてまたさらに、作中での謎が一つ解明されました。

それは「有月の心臓の位置が逆だった」ということです。

坂本が120話で有月の心臓を撃ちぬいても生きていた理由や南雲が有月の背後からぐさりといったにもかかわらず死ななかった理由は、有月が右胸心だったからでした。

篁さん、ご来館

©鈴木裕斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」

こんな感じで様々な謎が解明され、なんやかんやはしゃいだところで、お待ちかねの篁さんが登場しました。

この手でドアノブを使わずに日本刀でドアノブをあけるというイカした演出での登場は、原作第53話で見せているため篁さんが登場したのだとわかります。

今は亡き武藤エリオが「世紀の殺し屋展の警護には4人のORDERがつく」といっており、南雲神々廻大佛に加え残る一人は篁さんだったと判明しました。

展開予想

篁さんは普段何を考えているのかわかりませんが、殺連関東支部襲撃事件で楽を倒そうと行動はしていたため一応ちゃんと仕事はします。

なので今回はORDERはスラー一派の悪事を止めるため、有月をターゲットにしていると思いますが、リオン人格を守るために南雲と坂本が有月をかばうような戦闘になるのかもしれません。

そうなったときに、篁さんは殺しのブレーキが効かないジジイなので3人もろとも攻撃されてしまう可能性も十分あります。

ジジイ頑張れ。

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この記事を書いた人
たなかっぱ

「途中離脱防止」をモットーに漫画の解説記事や一覧ページを作成していきます。できる限りわかりやすく解説したり、紹介したりしていきます。

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