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今回は3月4日に発売された週刊少年ジャンプ14号に掲載された「SAKAMOTO DAYS」の157話「スポーツマンシップ」について振り返っていきます。
重要なポイントに絞って解説したり感想を述べたりしていきます。
本記事は「SAKAMOTO DAYS」の最新157話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。
また、記事に使用する画像は「SAKAMOTO DAYS」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©鈴木祐斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」)
前回までの話
9月18日から3日間開催される実在する名だたる殺し屋たちの全貌をまとめた大型企画展、「世紀の殺し屋展」
その展覧会には現殺連会長で有月憬の兄である麻樹栖が訪れようとしています。
・麻樹の暗殺を企てるスラー一派
・スラー一派を止めようとする坂本商店
・スラー一派を殺そうとするORDER
それぞれの思惑が入り乱れる世紀の殺し屋展がついに開幕しました。
これまでの流れを簡単に整理すると
①JCC編入試験後に鹿島が虎丸と真冬の体内に死んだときに起爆する爆弾を仕掛ける
②武藤エリオ、スラー一派のスパイになる
③加耳丈一郎が合流し、坂本、シン、周の4人で世紀の殺し屋展へ向かう
④ウータンから赤尾リオンについての電話がかかり、坂本は別行動
⑤虎丸と真冬の発見
⑥真冬のORDERに入りたい思いをスラーに利用され、シンVS真冬
⑦麻樹到着
⑧超迷子のお知らせという館内放送により、真冬VS大佛
⑨殺されそうだった真冬を兄の夏生が助け真冬の体内の爆弾を取り除くことに成功する
⑩真冬から取り出した爆弾がスラーの手ほどきにより制止せず、シンが何とか外に放り出すが爆発により館内はパニックになる
⑪鮫島登場&シン、夏生、真冬、加耳の捕縛
⑫指名手配された虎丸を坂本が助ける
⑬パパさんムーブ全開の坂本の活躍により虎丸出戻り
⑭ついにスラー一派ご来館
⑮南雲VS楽
⑯有月VS麻樹プラス南雲
⑰神々廻VS熊埜御、シンVSハルマ、周VSキャロライナ・リーパー
といったようになっています。
そしてスラー一派側とORDER&坂本商店でマッチメイクされた後、真面目にふざけるスポーツマンハルマに対し、実力で劣るシンが一発かましたところで前回は終了となりました。
ハルマのフィジカル
殺しにルールなどないという現実を教えながら、シンは勢羽から頂いた膂力増強グローブでクラブジャムをイカせたほどの迫力あるパンチをハルマに食らわせましたが、ハルマはすました顔をしてむくりと立ち上がっていたことからガチで最強のフィジカルを持っているとわかります。
そして殺しにルールはないことを教えてきやがるシンに対しハルマは
「お前がそれを言うのか、わかってないな」「教えてやるからしっかり聞け1年」
と部活の先輩ムーブをかましながらスポーツにこだわる理由を教えてくれようとします。
幼少期に何かあったのか
ハルマの頭の中にはシンと同じ部活に所属したという、存在しない記憶が刻まれているようですがこ
「お前がそれを言うのか、わかってないな」
という発言を見ると、やっぱりハルマは昔シンとなんかあったのだと考えられます。
原作第155話でハルマは
「どこかで見たことあるなお前」「お前幼少期はどこにいた?」
と言っていることからも、アルカマルかどうかはわかりませんがハルマとシンは幼少期に出会いそこでスポーツに打ち込んだ的なエピソードがあるのかもしれません。
ハルマがスポーツにこだわる理由
そしてハルマがスポーツにこだわる理由は「ただの殺しだとフェアじゃないから」でした。
具体的に言うと、ハルマは圧倒的なフィジカルや運動神経などに恵まれていたためどんな相手でもけちょんけちょんにしちゃうようですが、それだとおもんないためあえてスポーツのルールにのっとって殺し合いをするという縛りをかしているようです。
シンはちょっと何言ってるかわかんないです状態でしたが、ハルマの言っていたことは恵まれたものにしかわからない悩みなのかなと個人的には思いました。
生きているうえで体格に恵まれていることは大きなアドバンテージとなるため、周りの人たちから
「まあ大きいから当然だよね」とか、「私も体格に恵まれてたらなあ」といったように、
ネチネチネチネチと本人の努力を無視したような発言をされがちだと思われます。
そういった輩に体格で負けたという言い訳をさせないために、ハルマは自分にとっても相手にとってもフェアなルールの中で戦おうとしたのだと考察します。
圧倒的実力を見せつけるハルマ
そしてハルマは銅像の頭をもぎってPKをするという、仏像の頭を蹴り飛ばす大佛スタイルで攻撃をします。
近くに一般客のひろくんとママが逃げ遅れておりハルマはその親子に向けて迷いのないシュートを放ちますが、勢羽のグローブがいい感じにキーパーグローブみたいになったゴールキーパーのシンは気合のこもったセーブを見せ、一般客を何とか守る活躍を見せました。
サカモトデイズに登場する一般客は、電車内でド派手な殺し合いが行われていてもにんまりしていたり
読書をしていたりと肝が据わっていることで有名ですがこのひろくん親子は珍しくまともでした。
どんどんいくハルマはまた銅像の頭をもぎり取り、Wiiスポーツでもありえないほどの軌道で曲がりストライクを記録します。
そしてふっとんだシンをハルマはかかえこんでゴールラインに持ち込んでタッチダウンを決めます。
よく見ると地面にたたきつけているようにも見えるので、ハルマはトライもいける口です。
そして最後にはお得意のバレーボールスパイクを決め、シンは美術館の水場に落とされぐったりしてしまいました。
これまでハルマが見せてきた鉄球サーブやスパイクなどのバレーボールや頭部キックや瓦礫ボレーシュートなどのサッカー、やり投げや円盤投げなどの陸上、肩慣らしの野球やハンドボール、あとは3on3と言っていたことからバスケットボールなど多種多様なスポーツ攻撃でシンをぼこし、さらにここまでやってからの「いいウォーミングアップだった」と本気出してない宣言を繰り出したことで、シンは常人ならめげてしまうほどコテンパンにやられてしまいました。
ピりつくハルマ
しかし坂本に任せると言われたシンはボロボロになりながらも立ち上がり
「笑わせんな、どこがフェアだ」
「関係ない人たちを巻き込むお前らのやり方はこの世界じゃ一番のルール違反なんだよ」
と熊埜御然りハルマ然り、スラー一派の一般人を巻き込む姿勢に苦言を呈します。
ハルマのやっていることはスポーツの世界で言うと、試合中に観客席に向けて攻撃を仕掛けるような行為なのでファールというか退場です。
「スポーツマンシップにのっとって」とか言っていましたが、一番スポーツマンシップにのっとっていないハルマは自分はファールをしているという認識をしていないため
「俺がファウルをしたと、そう言いたいのか」
とピリつきます。
やはりハルマは相手に言い訳をされたくないという考えを持っていると思います。
敵に体格や生まれ持った才能の差を言い訳にされたり、反則が理由で負けたと言い訳されたりされるのが嫌なのだとこの「俺がファールしたとそういいたいのか」という発言から感じられます。
相撲で勝負
そして何度でも心の強さで立ち上がり前に進むドリトライ精神を見せるシンは、これまでハルマのスポーツスタイルに振り回されないよう戦っていましたが今度はあえてハルマのスポーツに乗っかるという姿勢を見せ、円状の水場を土俵と見立て
「相撲だ。来いよ、お前の土俵で負かせてやる」
というガチでかっこいい感じでハルマに挑戦します。
よく相手の有利な条件に合わせて戦うことを「お前の土俵で戦う」と言いますが、相撲で勝負することもかけ合わせて「土俵」という言葉を使っているところがうまくてかっちょいいです。
個人的には原作第148話で発した坂本の、「自分推しになれ」と同じくらい言ってみたい名言だと感じますのでぜひ皆さんもご使用ください。
怖いハルマ
そんなシンのセリフを聞いたハルマは原作第155話でサーブを打った時は片目のみ開いていましたが、今回は両目を開いて凍てつくような視線でにらみつけておりマジで怖いです。
糸目キャラはここぞというときに目を見開くのが相場で決まっていますが、ハルマはファールを指摘されたことが相当癪に障ったようです。
これまでハルマはいつもニッコリしており、緊張している人にはスポーツドリンクを渡したり、ゴリゴリの体育会系の雰囲気はありますが挨拶をするよう促したりと本当に熱心で情熱のある部活の先輩のようなイメージがありましたが、今回の半開きの凍てつくような眼を見ると部室で大麻でも吸ってんじゃないかと思ってしまうほどワルな先輩イメージが漂っているため非常に怖いです。
展開予想
まずシンがある武器を見つけていたためそれを使用すると思われます。
その武器は丸い形状から考えて一瞬で凍らせることのできる「高密度液体窒素爆弾」だと思われます。
ただ相撲で武器の使用は認められていないため水場を凍らせてちゃんと土俵を作ると予想します。
そして肝心の相撲という部分については、シンがJCCで佐藤田先生に教えていただいた合気道の技の一つ、「円転の理」という腰を軸に置き円運動で攻撃をいなす技術を使用したり、あとは世紀の殺し屋展で練習していたような俊敏な動きでハルマをかく乱すると予想します。
単純なフィジカルではシンに勝ち目はないため、シンが技量をどれくらい見せられるのかがカギになってくると思います。
というわけでシンとハルマのどすこいに期待です。
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