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今回は2月19日に発売された週刊少年ジャンプ12号に掲載された「SAKAMOTO DAYS」の155話「混戦」について振り返っていきます。
重要なポイントに絞って解説したり感想を述べたりしていきます。
本記事は「SAKAMOTO DAYS」の最新155話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。
また、記事に使用する画像は「SAKAMOTO DAYS」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©鈴木祐斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」)
前回までの話
9月18日から3日間開催される実在する名だたる殺し屋たちの全貌をまとめた大型企画展、「世紀の殺し屋展」
その展覧会には現殺連会長で有月憬の兄である麻樹栖が訪れようとしています。
・麻樹の暗殺を企てるスラー一派
・スラー一派を止めようとする坂本商店
・スラー一派を殺そうとするORDER
それぞれの思惑が入り乱れる世紀の殺し屋展がついに開幕しました。
これまでの流れを簡単に整理すると
①JCC編入試験後に鹿島が虎丸と真冬の体内に死んだときに起爆する爆弾を仕掛ける
②武藤エリオ、スラー一派のスパイになる
③加耳丈一郎が合流し、坂本、シン、周の4人で世紀の殺し屋展へ向かう
④ウータンから赤尾リオンについての電話がかかり、坂本は別行動
⑤虎丸と真冬の発見
⑥真冬のORDERに入りたい思いをスラーに利用され、シンVS真冬
⑦麻樹到着
⑧超迷子のお知らせという館内放送により、真冬VS大佛
⑨殺されそうだった真冬を兄の夏生が助け真冬の体内の爆弾を取り除くことに成功する
⑩真冬から取り出した爆弾がスラーの手ほどきにより制止せず、シンが何とか外に放り出すが爆発により館内はパニックになる
⑪鮫島登場&シン、夏生、真冬、加耳の捕縛
⑫指名手配された虎丸を坂本が助ける
⑬パパさんムーブ全開の坂本の活躍により虎丸出戻り
⑭ついにスラー一派ご来館
⑮南雲VS楽
⑯有月VS麻樹プラス南雲
⑰シン&神々廻VS熊埜御&ハルマ
といったようになっています。
そして坂本は南雲と有月の元へと向かい、神々廻とシンの意外なタッグでガチギレ熊埜御と部活の先輩ハルマを迎え撃つこととなりました。
くらいつけ、シン
前回坂本は神々廻のシンを残してほしいという要望に対し、元ORDERの同僚である神々廻に対する信頼とシンの超能力を見越して、即答でOKしていましたが現在シンは超能力を使えなくなってしまっています。
原作第8話でのアピールマン警察タツとのジェットコースターでのバトルの後、シンは解毒剤の副作用でエスパーが使えなくなっており今回の場合は真冬の体内に仕込んでいた爆発を間近で食らってしまい、激しい頭痛に苛まれた上にエスパーが使えなくなってしまいました。
このようにシンのエスパーの能力は、脳に影響を与えると使えなくなってしまうことがあります。
キングオブアスリートなハルマと優しい神々廻
そんな絶不調のシンに向けてハルマは瓦礫で円盤投げをかまします。
ハルマはバレーやサッカーなどの球技が得意なうえに、前回は華麗なやり投げスタイルを見せていたことから陸上というか十種競技も得意な身体能力お化けだとわかります。
そんなキングオブアスリートハルマは
「声出しは立派だな」
とほめながらもシンをぼこしにかかるといった、体罰系の部活の先輩ムーブをかましますが、そんないじめられる後輩を助けるかっこいい先輩ムーブで神々廻がシンを救い、さらに心配の言葉も投げかけてくれます。
優しい。
そんな感じでシンは完全に自分のことを足手まといだと感じています。
こうやって足手まといだと自覚しながら、先輩に助けてくれるのは嬉しいですが結構メンタルにも来ると思うので、シンには何とか食らいついてほしいです。
そして今度は楽がぼこされたのを見てヒステリック状態の熊埜御が、コイルガン攻撃や電磁石でいろんなものを引き寄せた攻撃方法で襲ってきますが神々廻は何とかシンをサポートしながらも、やっぱりシンはこのレベルについていけません。
大佛の行方
そんな役立たずなシンを見て神々廻は心の中で、ペアの大佛の優秀さを身に沁みます。
人間は失敗して気づくことが多かったり失ってはじめてわかったりする生き物なので、これからは神々廻にはもっと大佛をいい子いい子してほしいです。
ちなみにそんなできる後輩の大佛は、真冬とのバトルの後行方不明になっていましたが夏生の透明スーツをお化けだと勘違いしビビっちゃったため、トイレでサボってました。
かわいいので許します。
殺しはスポーツの一種
そしてハルマは武藤エリオと対面した時見せた、及川さんもにっこりの破壊力抜群の鉄球サーブの準備を始め、床の矢印をエンドラインに見立ててサーブトスをして打ち込もうとしたところ、シンがラインクロスの反則を審判に申告します。
これまで目を開けなかったことがなかったハルマが、目を見開くほど動揺してしまい、レシーバーのシンは見送るといった感じでハイキューの映画の公開もあいまったタイムリーなバトルを繰り広げます。
ハルマは殺しをスポーツの一種としたふざけたスタイルを真面目に行うタイプのようで、うっかり足をぐねってしまい座り込んでいたところ神々廻がトンカチのくぎ抜きのとがった方で顔面にクリーンヒットさせるという、マジで痛そうな攻撃をかましだいぶ優勢そうだったスラー一派側に大きなダメージをくらわすことに成功しました。
ハルマはめちゃくちゃ実力はあるけど、その実力を活かしきれない性格だと伺えますね。
シンはアルカマル出身なのか?
そしてなんやかんやあった後ハルマはシンに対し
「どこかで見たことあるなお前。お前幼少期はどこにいた?」
となんかめちゃくちゃ重要そうなことを話していたので、シンの過去について整理してみます。
シンは2000年6月7日に誕生し、シンが6歳ぐらいの時に科学研究施設LABOの所長である朝倉に引き取られました。
なぜ引き取られたのかというと、シンの父親だと考えられる「安藤」という男が旧友の朝倉にシンを預けたからだそうです。
ちなみにその安藤という男はシンを預けた後消息を絶ち、未だに姿どころか名前も出ていないです。
これからの展開で重要になってくると思うので覚えておくといいですね。
そしてシンはその後朝倉の研究薬を飲んでしまった結果、エスパーの力を手にしてしまい、周りからキモがられるといったエスパーハラスメント受けてしまいました。
そんなエスハラに耐えかね、所長朝倉のしょぼくれた態度にも嫌気がさしシンはLABOから出ていってしまいました。
シンがLABOから姿を消したのが11年前といわれており、シンがJCC編入試験で21歳だと語っていたことから現在の時間軸は2021年だと考えられるため、シンがLABOから抜け出したのは9歳ぐらいのときだと考えられます。
そしてシンの殺連連盟員証を見ると、平成21年11月交付とあり、平成21年は西暦2009年となるので、LABOを出ていってすぐシンは殺し屋になったと考えられます。
ちなみに殺し屋として活動するには「殺し屋ライセンス」が必要で、基本的にはJCCを卒業してライセンスを取得することが多いらしいですが、シンはJCCには通っておらず、平助に外部試験でライセンスを取ったのかと聞かれた際
「いや」
と適当ににごしていたので、何か裏がありそうですね。
そしてなんやかんやあって、7年ぐらい殺連の下請けで働いたり、坂本と一緒に働いたりして、シンは一人前になりました。
振り返ってみると、シンが0歳から6歳までの間は空白の期間となっており、ハルマの幼少期に見たことあるという発言から、シンも殺連直属の児童養護施設「アルカマル」に入居していたのではないでしょうか。
アルカマルはただの孤児院ではなく、孤児を無理やりORDERに育成するというやばい感じの組織で、鹿島以外のスラー一派のメンバーはアルカマルに入居していました。
「そんなアルカマルに入っているシンを安藤という男が偶然見つけて連れ出した」、という考察でもしておきます。
2対2から3対3へ
とここへ3階にいると思われたキャロライナ・リーパーが降ってきました。
弟のド級のマゾヒスト、クラブ・ジャムの仇を取りに、世界一辛い唐辛子ということで定評のあるキャロライナ・リーパーは、うちは一族もスタンディングオベーションするほどの火炎放射をシンにかましぼこりますが、行方をくらましていた周が登場し、四節棍で唐辛子に傷をつけました。
この跳びながら攻撃する構図が原作第116話の赤尾リオンと非常に似ておりかっこいいです。
周は父親の四ツ村暁の手掛かりともいえる神々廻を探して行方をくらましていたので、無事神々廻と再会できそうなので良かったですが、四ツ村さんが周の母親である慈乃を殺したのは簡単に言うと麻樹のせいなので、スラー一派と目的が一致しているため敵になってしまわないか心配です。
というわけで2対2から3対3へとより試合っぽくなったため、ハルマはご満悦です。
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