【サカモトデイズ】167話のネタバレ感想解説、有月の篁インストール

SAKAMOTO DAYS

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今回は5月27日に発売された週刊少年ジャンプ26号に掲載された「SAKAMOTO DAYS」の167話「深淵を覗く」について振り返っていきます。

重要なポイントに絞って解説したり感想を述べたりしていきます。

本記事は「SAKAMOTO DAYS」の最新167話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。
また、記事に使用する画像は「SAKAMOTO DAYS」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©鈴木祐斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」)

またついにサカモトデイズのアニメ化が決定しました!2025年1月から放送予定となっています。誠におめでとうございます。そしてありがとうございます。楽しみですね。

前回までの話

9月18日から3日間開催される実在する名だたる殺し屋たちの全貌をまとめた大型企画展、「世紀の殺し屋展

その展覧会には現殺連会長で有月憬の兄である麻樹栖が訪れようとしています。

・麻樹の暗殺を企てるスラー一派
・スラー一派を止めようとする坂本商店
・スラー一派を殺そうとするORDER

それぞれの思惑が入り乱れる世紀の殺し屋展がついに開幕しました。

これまでの流れを簡単に整理すると

①JCC編入試験後に鹿島虎丸真冬の体内に爆弾を仕掛ける
加耳坂本シンの4人で世紀の殺し屋展へ向かう
③ウータンからの電話で坂本は別行動
④虎丸と真冬の発見
⑤シンVS真冬
⑥麻樹到着
⑦真冬VS大佛
⑧殺されそうだった真冬をブラコン夏生が助けて真冬の爆弾解除
⑨真冬から取り出した爆弾がスラーの手ほどきにより制止せず
シンが何とか外に放り出すが爆発により館内はパニックになる
⑩鮫島登場&シン、夏生、真冬、加耳の捕縛
⑪指名手配された虎丸を坂本がパパ活して助ける
⑫スラー一派ご来館
南雲VS
有月VS南雲
⑮シンVSハルマ
神々廻&周VS熊埜御&キャロライナ・リーパー
⑰大佛光臨
⑱坂本、南雲、有月(リオン)合流
⑲篁光臨
といったようになっています。

そして前回は篁VS南雲坂本有月の戦いに、さらに楽とハルマまでも参戦し、有月楽ハルマのスラー一派が篁リンチを開始しますが老人をいたぶる生かしちゃあおけねぇクズどもを、篁さんが返り討ちにします。

>>>166話のネタバレ解説

おつかれ、ハルマ。

©鈴木裕斗・集英社「SAKAMOTO DAYS」

前回のラストのコマではハルマがぶった切られていましたが、167話はその数秒前から描かれており
骸区でも登場していた篁さんのセリフ

この世には、生かしちゃおけねぇ、クズばかり

という心の俳句をクリアリーにリスニングできたと同時に、狙われていたのは有月でした。

しかしどうやらハルマは直前で有月をかばったため、篁さんに体ちょんぱされてしまいました。

前回166話の回想シーンにも合ったように、ORDER人工養成機関兼児童養護施設「アルカマル」での生活の中で有月とハルマの間には根強い仲間意識が芽生えていたため、ハルマは躊躇なく有月を助けました。

ハルマにとっては「殺し」は「スポーツ」みたいなものだと認識しており、ハルマはことあるごとに「殺スポーツマンシップ」を大切にする発言をしていましたが、仲間のためにチームのために働きかける、という殺スポーツマンシップを行動で示してくれたため、敬意を表します。

そしてハルマがどうなったのかですが、前回篁さんは自分の腕を断面をきれいに切り落とすことで一瞬でくっつけることに成功していたため、もしかするとハルマの胴体もくっつけることができるのかもしれませんが内臓まで元通りになるのはさすがに信じられないので、ハルマは惜しくも亡くなってしまったと思われます。

というわけでスポーツに打ち込むハルマのアオハルは終了してしまいました。

篁VS南雲&坂本

©鈴木裕斗・集英社「SAKAMOTO DAYS」

そして今度は負傷中の南雲と坂本が奇襲を仕掛け、南雲は持ち前の武器で坂本はそこらへんにあったベンチで殴りかかろうとします。

南雲はリオンへの思いで動揺もあってか、篁さんにぶった切られたり、またその前の楽との激しい攻防で、もうヘットヘトです。

坂本も篁さんとのバトルでものすごく善戦していましたが、篁流銃弾刀研ぎなどであっけにとられ、最終的には南雲同様ぶった切られてしまい、もうクッタクタです。

ただ二人は麻樹に特A級抹殺対象に指定されてしまっており、篁さんに生かしちゃあおけねぇクズ認定されているため、しんどくても戦わなければやられてしまいます。

しかし二人がかりの攻撃も意味をなさず、篁さんは日本刀と鞘の二刀流で華麗にいなし力の差は歴然で、南雲も「ホント何なんだよこの人」とガチでイラついていました。

楽参戦

©鈴木裕斗・集英社「SAKAMOTO DAYS」

そんな感じでいつまでも無双し続けるタカムラタイムを終わらせるべく割り込んできたのは、バトルジャンキー楽でした。

篁さんは視力が悪い分殺気を察知するのがうまいため、振り向きざまに楽の顔面をくし刺しにしようとしますが、肝が据わりすぎてる漢は口を切られながらも日本刀をガブリといくことに成功しました。

そしてさらにそのまま楽は篁さんに抱き着き、瞼をぶった切ることに成功しました。

楽はスラー一派による関東支部襲撃の際、篁さんと対峙し篁さんから必死こいて逃亡しましたが、これは正直篁さんから逃亡するだけでも相当すごいことで原作第56話で有月は

「篁さんと相手にして生還したのは恐らく君が初めてだ」

と発言していました。

そして篁さんの日本刀を折ったことについてですが、坂本も篁さんとの戦いで日本刀に狙いを定めていましたが銃弾刀研ぎにより防がれていました。

刀に蓄積されたダメージもあったとは思いますが、楽は日本刀を折ることに成功しており、作中では初めて篁さんが刀を折られるところが見られました。

そして篁さんの過去はいまだ謎ばかりですが、作中において篁さんが血しぶきをあげるほどの傷を負うところが初めてさらされます。

腕を切断した時でさえ血は出ていなかったのに楽の攻撃で血しぶきブシャーとなっているところや、にこやかな表情で「最高ふぁぜクホジジィ」と言っているところを見るに、楽は相当気合が入っていたのだとわかります。

つまり何が言いたいのかというと

篁さんの初めてを奪うのは楽ばかり

です。

楽の生死

©鈴木裕斗・集英社「SAKAMOTO DAYS」

そんなこんなで攻撃を食らってしまった最高なクホジジィでしたが対したダメージにはなっておらず
楽の胸元を一突きし、ついでに南雲と坂本もとりあえずやっつけ、クホジジィ篁の生かしちゃあおけねぇクズどもの粛正がもうすぐ完了しそうですね。

ちなみに楽の生死についてですが、楽は南雲にやられたけどぴんぴんしているところを見るに生命力が凄まじいので、まだ死なないと個人的には予想しています。

アルカマルの1コマ

©鈴木裕斗・集英社「SAKAMOTO DAYS」

そうしてここからはイケメン有月の絶望タイムに入ります。

楽とハルマがやられたのを見て顔面蒼白の有月はまたもアルカマルのことや、自分を初めてまっとうな人間だと認めてくれた赤尾リオンのことを思い出します。

このアルカマルの回想シーンのコマについてですが、牛頭と天弓はおられませんが、楽やハルマ、熊埜御に加えて宇田さんも確認できます。

このコマからわかることが2点ほどあります。

1点目は宇田さんがアルカマルの職員だった可能性が高いことです。

原作第104話でデータバンク廟堂が複製したアルカマル襲撃事件についての新聞には、アルカマルに所属していたスラー一派メンバーが記されています。

そして新聞の見出しに「生徒5名、職員1名」と書かれてあり、年齢や今回のコマで一人スーツを着ていたところを見るに職員は宇田さんのことだと思われます。

宇田さんは関東支部襲撃の際、篁さんから逃亡するために体内に仕掛けられた爆弾を起爆し自分を犠牲にしてみんなを逃がしました。

皆の年上でかつ自分を仲間のために犠牲にするところを見るに、宇田さんはものすごくいい職員でみんなの先生みたいな立場だったのではないでしょうか。

そして2点目は「熊埜御がかわいい」です。

画面右端に写っているのが熊埜御だと思われ、現在の長めの髪型も似合っていると思いますが、この時のボブカットが似合っていてめっちゃかわいいです。

有月の絶望タイム

©鈴木裕斗・集英社「SAKAMOTO DAYS」

というわけで話を戻しまして

「あああああああ」

と有月は目の前で仲間がぼこされる光景に耐えられず絶望します。

まず有月には多重人格説がささやかれており、確実に確認されているのは赤尾リオンの人格ですが、恐らく昔のネガティブだった時のオリジナルの人格と殺連をとにかく潰そうとしている極悪モードの人格の合計3つの人格があるのだと思われます。

つまりこの雄たけびをあげている有月は、オリジナルの弱気有月の人格だと思います。

そして有月が

いつもお前らは奪う。僕の家族を。どうしてどうして。

と発言していますがこの「お前ら」はやはり殺連のことを指していると思われ、極悪人格の方の有月は殺連をつぶす目的は「殺連をつぶして殺しをもっと身近なものにしたいため」と言っていましたが、実際のところは家族を奪ってくる殺連がうざいのでしょう。

有月憬を救いたい

©鈴木裕斗・集英社「SAKAMOTO DAYS」

また主の個人的な考察というか妄想ですが、「いつも僕の家族を奪う」と言っていることから実の家族も殺連に殺されたのではないでしょうか。

そもそもアルカマルというのは親がいない子のための孤児院で、有月の人格形成の能力を見込んだサツ連が有月をORDERにするために親をころして、有月をアルカマルにぶち込ませたのではないかと予想します。

有月はインストールする、篁を。

©鈴木裕斗・集英社「SAKAMOTO DAYS」

そうしてついに人格形成の瞬間がリアルタイムで見られることとなります。

ウータンの調査によると激しいストレスや衝撃により人格が生み出されるようで、楽やハルマが目の前でやられたことはストレスとしては十分でした。

そしてまず声が自分の人格に反映されていき、次に殺した相手の人格を完全に奪い、こうして有月は篁のインストールを完了しました。

リオンの人格を取り込んだ方法は明かされませんでしたが、どうやったのか少し気になります。

というわけでまさかの篁さんの体が真っ二つになってしまい、死亡するという衝撃展開になり流石すぎる展開にドーパミンが止まりません。

ただ篁さんの体はもう使えませんが、有月という若々しい体に篁の人格が眠ることとなり有月が超強化されました。

篁は心の中に

©鈴木裕斗・集英社「SAKAMOTO DAYS」

前回は篁さんが急にしゃべりだすという展開に読者は沸きあがっていましたが、もっと予想ができない衝撃な展開が続いており篁さんは死にはしましたが、有月の中で最強は引き継がれていると思うので、個人的には篁さんが亡くなってしまったことに対する悲しさはそんなにありません。

とはいえ亡くなってしまったことには変わりはないので、熱狂的な篁ファンの誰かが集英社にバスツッコミしないか少し心配です。

ただこの篁さんが有月の思うように動く保証はなく、赤尾リオンの人格のように有月と独立して動く可能性もあるためサツ連、スラー一派、あとついでに坂本商店の勢力図がどうなるのか見ものです。

篁はいつまでも心の中に…

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この記事を書いた人
たなかっぱ

「途中離脱防止」をモットーに漫画の解説記事や一覧ページを作成していきます。できる限りわかりやすく解説したり、紹介したりしていきます。

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