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今回は6月24日に発売された週刊少年ジャンプ30号に掲載された「SAKAMOTO DAYS」の171話「居場所」について振り返っていきます。
重要なポイントに絞って解説したり感想を述べたりしていきます。
本記事は「SAKAMOTO DAYS」の最新171話までのネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。
また、記事に使用する画像は「SAKAMOTO DAYS」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©鈴木祐斗・集英社/「SAKAMOTO DAYS」)
目次
前回までの話
スラー一派、ORDER、坂本商店、JCC組などによる激しいバトルが散々繰り広げられ、長く続いていた世紀の殺し屋展編がついに幕を閉じました。
結果としては、まだ生きているのか死んでいるのかわかりませんがスラー一派の楽やハルマなどが篁さんに掃除されましたが、一方のORDER側も有月が篁さんの人格をインストールしたため、篁さんを失ってしまうという痛手を食らっていました。
またさらに、坂本の重量級跳び膝蹴りを食らい堪忍袋の緒が切れた現殺連会長の麻樹が、有月だけでなく南雲と坂本までも抹殺対象に加えてしまい、南雲と坂本は殺連側に追われるというヤバい展開となってしまっています。
前回はまさかの新生ORDERといきなりバトル展開となってしまい、おしゃれな七夕がおしゃれな攻撃をお見舞いしますが、覚醒シンの能力覚醒で何とか逃げ切ることに成功し何とか帰宅できましたが、坂本が自分の居場所はここではないのではないかとナイーブモードになっています。
南雲の正論にぐぬらされる坂本
花ちゃんに誕生日ケーキを渡せなかったことに続き、家族と一緒にいてもいいのかどうかということもJCC時代からの友人である南雲に坂本は相談しています。
坂本のここにいてもいいのかどうかという問いに対して南雲の答えを要約すると「はいその通りです。もう手遅れです」でした。
坂本商店は別に誰かに頼まれたわけでもないのに世紀の殺し屋展編に勝手に参戦し、そこで殺連会長の麻樹の目に留まってしまい特A級抹殺対象に認定され、その結果現在は坂本商店を殺連員によって包囲されてしまっており、前回のORDERと鉢合わせしたときのように、見つけられると坂さんリスペクトの神々廻以外は容赦なくボコそうとしてきます。
続けて南雲はマジな顔で
「手を引くチャンスはあったし忠告もした」
などと矢継ぎ早に正論をぶちかまし坂本をぐぬらせます。
実際南雲は原作第6話にて坂本に10億もの懸賞金がかけられたときから、
「引退したのに目立ちすぎ」
と注意していたり南雲以外のORDERのメンバーも、引退したのにいちいち首突っ込んでくる坂本商店に少しばかりイラついていました。
神々廻も原作第133話にて「坂本商店は首突っ込みすぎや」と迷惑に思っていたり、今は亡き心優しき豹も原作第55話にて、殺し屋を引退して家族がいる坂本に対し中途半端に首を突っ込むのはよくないと苦言を呈していました。
坂本商店の問題点
妻の葵さんとの約束で「これからは人を助ける人生にするの」というものがあるため、このようにやたらと関与してくる坂本商店ですが、もちろん坂本商店に助けられた人たちは大勢おり世紀の殺し屋展編ではスラー一派の真冬らに仕掛けられた爆弾による被害はシンのおかげで最小限に抑えられたり、虎丸は坂本のおかげで救われたのだといえます。
坂本を含め坂本商店のメンバーは、坂本の実力がある分、何とかなるだろうという甘い考えがあり
「誰かを助けたい気持ちが先走って後先を考えない」
という問題点があるのだといえるでしょう。
つまりまあ言っちゃあ悪いですしかわいそうですが自業自得です。
こういった問題を改善するため坂本商店は実力はあるけど司令塔がいないので、個人的には天才コンシリエーリウータンの出番が増えるのではないかと予想しています。
残された選択肢
そして坂本の今後どうしたらよいのかという問いに対し南雲の出した答えは
「スラーを殺して殺連に無実を証明する」OR「殺連をつぶす」
の二択でした。
つまり殺連に媚を売るかつぶすかの2択ということです。
ただ坂本には坂本家の家訓に「1条:人を殺さないこと」という縛りがあるため、篁スラーを殺してはいけないです。
またさらに有月の中には赤尾リオン人格が入っているため、スラーを殺す選択を取る可能性は限りなく低いといえます。
なので必然的に殺連を誰も殺さないようにしてつぶす、という選択になりそうだと思いました。
諸悪の根源
坂本が言っているように坂本家の平和が脅かされ始めたのは、懸賞金がかけられてからです。
有月もとい有月の中の赤尾リオン人格が殺連のデータベースにこっそりアクセスし、坂本に10億もの懸賞金をかけたため坂本の日常を守るための非日常がスタートしました。
リオン人格は有月をころしてもらうという目的のため、坂本に懸賞金をかけましたが家族がいる坂本にとってはいい迷惑だといえますね。
坂本商店、赤字
というわけで坂本はウォーミングアップがてらモブ殺連員をボコし、葵さんに相談しに行きました。
ただ葵さんも相談事があったようで店が赤字になっていることを伝えたかったようです。
JCC編が終わってからすぐあと、坂本商店では干され気味のヒロインルーの活躍により客が増えていたり、平助とピー助によるビーバーイーツのサービスを開始したことでかなり繁盛していましたが、どうやら最近は殺し屋が増えまくったせいで一般の客が来なくなり売り上げが落ちているとのことでそのことを葵さんは
「ごめんねあなたも大変な時に」
と申し訳なさそうに伝えており、何と良い奥さんなんだ。
太郎さんは自分が狙われているということもあり引っ越しを提案しますが、葵さんの答えは
「いろんな思い出が詰まっているから手放したくない」
ということで、ここから坂本商店誕生秘話が明かされます。
坂本商店誕生秘話
太郎さんが面接落ちまくって居場所がねえと落ち込んでいたところ、太郎さんが住んでいた解体予定の建物を個人商店にして居場所を作ろうと葵さんが提案したことが、商店の始まりの物語でした。
ここの描写を見ると、外装や内装も坂本が自分でやっているようにみえるため、商店に施されている隠し武器庫や殺し屋を追い返すようのピタゴラスイッチも坂本がDIYしたのかもしれません。
とこんな感じでマジで泣ける坂本商店誕生秘話が明かされたところで坂本は意を決します。
二人が向き合う描写から純愛っぷりを感じ、やっぱり坂本は痩せてた方がカッコイイのだと思い知らされます。
普段は秒でリバウンドしていますが篁さんとの戦闘でダメージが大きかったことや自分が迷惑をかけているかもしれないことなどが原因で太らなかったというのもありますが、この葵さんとのイケてる演出をするために坂本は太らなかったのかもしれません。
坂本商店全国展開
というわけで意を決した坂本の今後の目的は
「殺連を乗っ取って坂本商店を全国チェーン展開する」
というものとなり今後の方向性が決まった瞬間となりました。
南雲の提示した選択肢の殺連をつぶすというよりは殺連を乗っ取るということで、爆破テロとかはしないと思いますがどう乗っ取るのかはかなり難しいところだと思われます。
全国チェーン展開する代表的な形態の一つとしてフランチャイズチェーンというものがあり、それは簡単に言うと店の名前やノウハウを使っていい代わりに対価として加盟店側が本部にロイヤリティを収めるという事業形態です。
某有名コンビニエンスストアや飲食店でこのフランチャイズ方式が利用されていますが、坂本商店にこれができるのかといわれればいささか疑問です。
個人的に重要だと思うことは、麻樹も大好きだと言っていた「ブランド力」です。
ブランド力がないと加盟店になろうと思う人が出てこないからです。
そこで殺連という大きな組織の名前を利用し、殺連を乗っ取って坂本商店を全国展開しようという考えだと思われます。
ちなみに殺連の支部は国内で37支部、国外で4支部あるといわれておりこの4支部のどこかへ沖さんは出張していたと思われ、坂本は海外への進出も狙っているのかもしれません。
ただ少し坂本の衝動的な行動に見えるためしっかり思考に思考を重ねたうえで、有識者の指導の元頑張ってほしいです。
今回登場した葵さんと坂本商店を立ち上げた話がいずれ大企業となった坂本商店のエピソード・オブ・ゼロになればいいなと思います。
スラー一派、もう来たよ
そして最後にニュース速報でスラー一派が殺連の保有する武器製造工場で大規模テロが発生したという情報が飛び込んできました。
スラーの手には篁さんの日本刀がありシルエットで熊埜御の姿は確認できますが、残る人物は誰なのか確認できません。
個人的にハルマは亡くなってしまったと思っていますが楽は生きているのではないかと予想しています。
ただ世紀の殺し屋展編以降、スラー一派の動向は確認できておらずどうなったのか気になるところです。
またスラー一派には名前だけ登場している人物、牛頭と天弓の登場がついに来たのかもしれません。
坂本は殺連を乗っ取ろうとしていますがスラー一派に対してはどうアプローチしていくのかも気になるところです。
終わりに
最後に今回の話で学んだことを述べます。
それは、居場所がなければ作ればいい。
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