週刊少年マガジンで連載中の「戦隊大失格」。
この記事では薄久保天使について詳しく解説していきます。
本記事は「戦隊大失格」のネタバレを含むため、未読の方はご注意ください。 また、記事に使用する画像は「戦隊大失格」の画像を引用しています。万が一問題がありましたら、お手数おかけしますが、お問い合わせフォームより権利者様からご連絡いただけると幸いです。
(©春場ねぎ・講談社/「戦隊大失格」)
目次
基本情報
配属 | グリーン部隊 |
家柄 | 父:薄久保薬師 母:怪人ユリメリダ |
備考 | ・隊員候補生として登場 ・パイロンの試験後、グリーン部隊配属 ・怪人保護協会所属 ・オッドアイ |
薄久保天使は原作第13話で大戦隊の隊員候補生として初登場しました。
そしてパイロンの試験で合格したのち、戦闘員Dとともに裏怪人討伐専門のグリーン部隊に配属されました。
第一印象は「陰気臭い」で、瞳がオッドアイの女性隊員です。
戦闘スタイル
薄久保の戦闘スタイルは、表には出ず陰から敵を狙っていく隠密スタイルです。
本人は好きで隠密行動をしているわけではないらしいですが、敵の背後や見えない位置からの攻撃を得意としており、パイロンの試験でも敵はなかなか薄久保の位置を見つけられないといったシーンもありました。
強気でガッツがある
第一印象からは程遠い、ガッツあるプレーや言動も見せます。
原作第27話では、化け物じみた強さの錫切夢子に対し足を怪我ながらも素手で直接殴りにかかりました。これ以上後がない状態だったとはいえ、誰によりも先に行動しており、非常に闘志あふれる姿を見せていました。
また、原作第81話で動物園に怪獣が出現した際、あえて怪獣に飲み込まれて内側から攻撃するという手段を取っていました。
パイロンの試験で、敵対することになった石川宗次郎に情けをかけられた際、「舐めんな」と憤りを見せるシーンもあり、最初の第一印象とはかけ離れた言動を見せています。
これらのように薄久保は陰気臭い雰囲気とは裏腹に、肝が据わった度胸ある人物だといえます。
性格
薄久保は責任感が強い性格です。
原作第20話で、パイロンの試験の際中、石川宗次郎&獅音海&薄久保天使&戦闘員D VS 翡翠かのん&朱鷺田隼 の4対2の状態になったときの「これ以上仲間の足を引っ張りたくない」という発言から責任感の強さを感じさせます。
また、薄久保はこれまでずっと学級長を務めていたと明かします。Dがマガティアの作り出した学園で
慣れない行動をとっているところを気にかけていました。学級長をやるほど、昔から責任感が強かったのだといえます。
絵がうまい
薄久保には絵がうまいという一面があります。
原作第20話の戦闘中に描いた朱鷺田と翡翠の似顔絵のクオリティはとても高いものとなっています。
怪人保護協会からのスパイ
薄久保は怪人保護協会の代表である薄久保薬師を父の命令で、大戦隊に偵察として送り込まれていました。
パイロンの試験で乱入してきた酉の幹部ペルトロラを手引きしたのは薄久保で、イエロー部隊が行っていた怪獣に関する実験を盗ませました。
そしてパイロンの試験でグリーン部隊に配属され活動していましたが、大戦隊を辞め、再び怪人保護協会へと戻りました。
薬師の実の娘ではなく、ユリメリダの器だった
天使はオッドアイであることや、父親が人間で母親が怪人であることなどを踏まえ、人間と怪人のハーフであると考えられていました。
しかし実際は、薬師ともユリメリダとも血はつながっておらず、子供だった天使の中にユリメリダの精神が入り込んだ、いわばユリメリダの器でした。
怪人幹部には、弱体化した時に精神のみ人間の中に移すことができる能力が備わっており、その能力を使用して、弱っていたユリメリダの精神が天使の中に入りました。
ユリメリダは亡くなったとされており、お墓も建てられていますが、今も天使の中で生き続けており、天使の中からユリメリダが話しかけることもあります。
迷いや葛藤、怪人保護協会としての使命
しかし薄久保は本心で怪人を支持しているようにはみえず、怪人側につくべきか大戦隊側につくべきかという迷いが見受けられます。
原作第86話でDを攻撃することができなかったり、マガティアの夢の学園で真っ先に洗脳にかかってしまったのも迷いがあったからだと考えられます。どちらの立場としても責任があるという、薄久保の責任感の強さゆえの迷いだとも考えられます。
原作第95話でグリーンキーパーである千歳に「怪人への使命は義務感にしか見えず、意志は存在してない」と言われているシーンがあります。薄久保は怪人保護協会という立場があるから行動しているだけで、本心では怪人を保護する理由を見つけられていないのだと考えられます。
ただずっと薬師に育てられ、天使の責任感の強さも相まって、怪人保護協会の一員としての使命を果たさないといけないという思いもあり、常に自分の中でのジレンマが存在していました。
戦闘員Dに恋心
天使は怪人保護協会としての使命を果たすか、それとも自分の意思に従って人々を襲うのをやめるか、といった二つの事象の板挟み状態になっていました。
このような思考になってしまっているのは、自分の意思ではなく、他人にかじ取りをさせるような考えになっていたからです。
天使自身も、そのことを認め、もう自分で考えることがつらくなり、自分の中に眠るユリメリダに従おうともしました。
ただそんな状況で、ずっと一緒に行動していた桜間の正体が戦闘員Dであったと気づきます。
敵の集団に潜り込んでまで、自分のやりたいことを優先しているDの生き様に天使は惚れ、今はDに恋心を抱いています。
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